リンク

  • 風に吹かれ 私の思いつくままの日々
    いろはにこんぺいとうさんは、音楽や気軽な日々の出来事をつづられています。
  • ヤマレコ
    全国の登山の記録が集まっているデータベースです。 ブログとは違った内容も記載しています。
  • 自転車・温泉そしてビール
    「jion-bee」さんは自転車やトレランで、おいしいビールと温泉のために素敵な汗をかいておられます。
  • いそしずのライナーノートⅡ
    情報通の「いそしず」さんはブログからの書籍の出版もされている方で、タイムリーで素敵な記事が満載です。
  • 山とカヌーの休日
    「ころぼっくる」さんは、山歩きやカヌーの他、クラシック音楽もたしなむ多才な方です。
  • 一枚の写真
    「Newman」さんの旅や散策、山歩きでのセンスのよい写真とコメントが満載です。

ウェブページ

無料ブログはココログ

前立腺がんとの闘い

迎えた人生の節目

2017年3月は人生にとってちょっとした節目となりました。

 

◆3月8日
3ヶ月に一度の前立腺がんの診察に行きました。
結果は問題なしで、今回で治療も終了。
次回診察は半年後の9月となりました。

昨年の入院での外部照射終了後半年が経過し、ホルモン注射のゾラテックスは1月4日が最後となり(3ヶ月製剤ですので、効果は計算上4月4日まで)、ホルモン剤(投薬)のカソデックスは3月16日で終了です。

1年半続いた治療はここで終わりです。
ステージ4に近い3からここまでたどり着けたのは、標準外治療を行っていただいたO医師のなせるわざ。他の医師ではダメだったと思います。
家内もがんばってくれました。
宣告の時、親より早い死を覚悟した時から思えば奇跡に近いものがあり、感慨深いです。

でもこれからが勝負。
外部照射終了後、現在0.3程度のテストステロンが2.0~7.6の間まで上昇し、安定したところまでPSAが上がっていきます。
そこからPSAが下がっていけばOK。上がっていけば再発です。
およその時期は外部照射終了後1.5年、今からが勝負です。

 

◆3月11日…還暦の誕生日
今までになかった人生の節目を感じる60歳です。
誕生日は土曜日だったので、のんびり、のんびり畑ざんまいで過ごしました。ちいさな幸せを感じる1日でした。

 

P1100410
◆3月12日
還暦の記念に家内と25年ぶりのカニを食べに日本海へ。
焼きガニをお腹いっぱい食べました~。

 

◆3月20日
会社を退職。その内13年勤めた管理職も(やっと)解任となります。
一つの会社で生涯勤めたのは良かったのか悪かったのか…、でも今となってはつくづく幸せな事だなあと思っています。
また役職も含めてよく勤まったなあと感慨にふけっているところです。
(今後の仕事は再雇用として同じ職場で働きます)

 

健康寿命はあと15年、再発したならその半分かな?
でもこれからまだまだ働きますし、主に自然と親しむ余暇も続けたいと思います。
あと1回、新車も買いたいな~。

この平穏な日々が続いてくれるよう祈りながら、大きなテーマである今の大病を治すためにバックアップをしてくれている家内、家族に感謝し、病に打ち勝っていきたいと思っています。

酵素風呂(その2)

【2017年2月11日・兵庫県神戸市西区】

寒い日が続きます。
身体を冷やして免疫機能を低下させないよう注意が必要です。
そこで再度酵素風呂に出かけました。
今度は自宅から車で15分程度の近いところです。

 

P1100289
受付を済ませてお風呂へ。
いきなり薪ストーブが出迎えてくれます。
薪ストーブはあこがれです。ちょっぴりほしい。
でも今日はこれで暖まるのではありません~。

 

P1100285
先日の「ぬか天国」と造りも同じですが、こちらは男女混浴なので、お風呂の広さは約半分位と思います。
今日のお客さんは女性2名、男性2名の計4名。
ぬか天国さんはこちらの師匠さんとのこと。

前回おじゃましたのは三木市の「ぬか天国」さんですが、今回おじゃましたのは、「前開(ぜんかい) 森の農園」さん。(ややこしいなあ・笑)

今日の温度は60℃。前回より少し熱く感じました。
私はがんばって1時間余り入りましたが、お隣の方は1時間40分入ったそうです。
ちなみにその方のお話しでは、今日は温度が低く長く入れたとのこと。
いつもはもっと熱く、30分位でもういい!となるそう。
週に1度来られている常連さんでした。

こちらの社長さんも免疫機能UPの方法等いろいろお詳しい方です。
貸し農園も併設されているので、肥料について少し教えていただきました。
肥料は動物性のものを使わない方が野菜が美味しくできるそうで、私も野菜くず堆肥をぬかと油かすのみで作っていることをお伝えしたら「正解です」とのこと、安心しました。

今日は神戸も雪が舞う寒い1日でしたが、このお風呂も本当に暖まります。
さらに身体だけでなく、気持ちも安らぐ気がしてきた酵素風呂。
冬場は少し通ってみようかな?
まあなんでもやってみてると、そのうちなにかが効くでしょう…。

「酵素風呂」初体験

【2017年1月14日・兵庫県三木市】

以前から気になっていた「酵素風呂」に行ってきました。
三木市にある『ぬか天国』です。

がんの治療には病院で受けられる標準治療(手術、放射線、抗がん剤)と代替療法があり、代替療法はバラエティに富んでいます。(眉ツバ注意 (^_^;))
代替療法のひとつに温熱療法というものがあります。
がん細胞は42.5度以上で死滅すると言われていて、体温をあげることによってがん細胞にダメージを与える療法です。
乳がんの小林麻央さんや海老蔵さんも入っているという酵素風呂って(自宅に作ったらしいですが)どんなものなのだろう?
あったまるけど臭うのでは? 効果は? …とにかく大丈夫?などと出かける前は家内と疑問符だらけでした。
場所は自宅から車で30分程度のところ、まずは体験です。

 

P1100114
結構辺ぴなところにあります。
ナビも出てきませんし、道路は未舗装です。
お客さんは自分たちだけかと思いきや駐車場は満車で県外ナンバーもあります。
酵素風呂はがん治療の為だけでなく様々な疾患に効果があるということです。

 

P1100111
ちょっと独特な雰囲気で家内は引き気味。(^_^;)
施設にはあまり投資されていないようです。
でも対応は丁寧でした。
料金は初回のみ1,000円、通常は1回3,500円で、70回の回数券は133,000円と高めの印象ですが、常連の方が多いようでした。女性が大半です。

 

P1100108
こちらがお風呂。混浴ではありません。(撮影の許可はいただいています)
入る時は下着一枚で係の方が掘ってくれた穴に横たわると、砂風呂のように頭だけ出して埋められます。
普通シャワーキャップをかぶって入りますが、女性風呂では髪にもぬかをもみこみ顔にも塗っていた方もおられたとのことです。
入り方を教わり初回体験者は30分入りますが、2回目からは時間無制限です。

今日の温度は62~63℃。若干高めだそうで温度は日によって違うのだとか。
この温度は電気やガスなど熱源があるわけではなく、ぬかの発酵熱だけというのが驚きです。
埋めてもらってから時々からだを動かすと奥の方から熱い空気が吹き上がってきます。
熱いけれど火傷はしない熱さで、サウナのような我慢もなくポカポカとリラックスできます。
出た後はからだが熱く汗が止まりません。
ご担当者によると温度は高ければよいというものではなく、「波動」が下から伝わってくるのが効果だそうです。でも「波動」って何なんでしょう(^^;
材料は米ぬか主体で、動物性のものは入っていないために臭いが少ないそうです。
確かに嫌なにおいはなく、私の作っている野菜くず堆肥の発酵末期と似た臭いがします。
面積は日本で一番広い酵素風呂で12m×12m 深さ1.2m、一度に約100人が利用できるそうです。

 

1袋5,000円の堆肥や、健康食品、有機野菜などの販売をされていて、ネットを見ると、うんちくをたくさんお持ちの社長さんのようです。
でも内容は食べ物、生活習慣、冷え、便秘、運動のことなど、いつも思っていることとほとんど同じで共感を持てます。

 

結果は…。
半端なくあったまります。出た後も少なくともその日いっぱいはポカポカです。
しかし続けなければ効果がないかも…

(9)治療<ホルモン治療その2>

放射線治療の前に実施されるホルモン治療をネオアジュバンド療法、後に実施されるものをアジュバンド療法といいます。
現在(2017年1月)の私はアジュバンド療法中で、外照射終了後6ヶ月間(2017年3月まで)行う予定です。

前立腺がんはアンドロゲン(男性ホルモン)の影響を受け増殖します。
そのためアンドロゲンの分泌や働きをブロックして、がんの増殖を抑えるのがホルモン治療です。
前立腺がんにとってホルモン治療は、がんをよくコントロールできる治療法ですが、根治はできません。

 

≪ホルモン治療のメリット・デメリット≫
・メリット(効果)
放射線治療前のホルモン剤で組織(前立腺)そのものやがんを小さくし、放射線治療の的を集中することで効果を上げられること、また相乗効果もあるらしいです。
またホルモン治療中は腫瘍マーカーであるPSAが上がりにくく、その間の転移を抑えられます。

・デメリット(副作用)
性機能の喪失
高脂血症
耐糖能異常
認知力低下
骨粗鬆症
骨髄機能低下

 

さらに先日の主治医のお話しでは、そもそも男性ホルモンは全ての細胞、体を若々しくみずみずしく保つ機能があります。
しかしその男性ホルモンをブロックするホルモン治療は老化を加速させたり、期待余命を大きく下げる危険性があり、身体にとってかなり副作用の強い治療方法であるとのことです。
また長期間続けると、耐性ができてホルモン剤が効かなくなる点です。
そのことを「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」と呼びます。

私は放射線前(ネオアジュバンド療法)で2015年9月~翌8月まで、放射線後(アジュバンド療法)で9月~2017年翌3月までの予定で、3ヶ月間の休薬を含んで約1年半のホルモン治療期間となります。
短期的には副作用が非常に軽い方だと思っていましたが、長期的には大きな影響を与えるのは意外で今後の不安を残します。

P1100031
私の服用しているホルモン剤
カソデックス
 →OD錠で結構甘くて美味しいです。口の中に残るので飲んだことを忘れる心配がないですが、とにかく高いです。(1錠が800円以上)
ビカルタミド
 →ジェネリックで安いです。(1錠が360円~420円位)

当初カソデックスを飲んでいましたが、3ヶ月分で7万円を超えます。(負担はその3割)
そのため、最近はもっぱらジェネリックを服用しています(^_^;)。

 

C0196754_1312222
もう一つのホルモン剤(注射)である、「ゾラテックス」。
1ヶ月用、3ヶ月用、そして昨年より発売された6ヶ月用があります。
同じホルモン系の乳がんにも使用されるようです。
私は3ヶ月用を使用。1本7万円位です(^_^;)。
当初使用していたリュープリン(注射)は3ヶ月用で9万円位とさらに高価です(^_^;)(^_^;)。

 

Psa2k
現在の私は、ホルモン剤は良く効いているようです。
<グラフはクリックで拡大します>

そして16年6月以降は測定範囲以下(検査機関によって測定範囲の下限の値は異なります)を継続していますが、3ヶ月休薬することで、PSAが3ng/mLまで跳ね上がっています。
やはり超高リスクの所以でしょうか、その部分が結構心配です。

 

ホルモン治療は2017年3月で終了しますが、通常はその後にPSAが若干の上昇となり、その後に下がっていけば根治に向かいます。
PSAのMin値から+2ng/mLを超えれば、「再発」ということになります。
根治か再発か…それが判明するのが約3年後!
ドキドキが続きます…………。

 

 

                                                                    前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

(10)がん宣告からの食事療法

◆がん宣告から一年間やってきた食事療法◆

私ががん宣告をされてから、私だけでなく家内も大変悩みながら…でも私を助けようと懸命に努力を重ねてくれており、大変感謝しています。
下記は、家内が学習してさらに実践してきた内容です。
そのまま掲載します。

 


はじめに

2人に1人はがんになると言われているにもかかわらず、主人はならない方の1人だと思い込んでいました。
結婚して30年、風邪ひとつひかない人だったので突然のがん宣告は今まで経験したことがない大きな衝撃を受けました。
まるで出口の見えない真っ暗なトンネルに入ってしまったような状態で、絶望で食事がのどを通らず夜も眠れない日が続きました。
なんとなく描いていた私たちのこれからの人生は、宣告の日から歩む方向が変わりました。

とりあえず最初に知りたいと思ったことは、なぜがんになったのか?という疑問。
主人はいつも安定した人並み以上の活力があり、好き嫌いなくなんでもよく食べよく動く人。
お酒は好きですがタバコは吸いません。
アウトドアが大好きで、マラソンや登山や自転車など趣味はからだを動かすこと。
こんな生活って病気とは縁遠いだろうと思っていました。

その後読んだ本では、一見健康の塊のような強靭な人を東洋医学では「実証」と呼び、がんになりやすいタイプなのだそうです。
無理がきくからオーバーワークになりやすい。
要するに仕事も趣味もやりすぎてしまうので活性酸素がたまりやすく、年齢とともに免疫力が落ちてきても体力を過信して休まないため結局大病を患うタイプなのだとか。
もちろん原因は他にもあるのでしょうが、今後は生き方自体を変えなければと、今までの生活を改めることにしました。

私にできることは日々の食事を変えること。
しかし医者は何でも食べて良いと言います。
一般にがんの食事療法にエビデンス(科学的根拠)はないのだそうですが、人間のからだは毎日の食べ物で作られており、がんを発生させた体内環境を変えることが必要なのでは…?との思いが強まります。

食事でがんは治せなくとも、食べ物の力で少しでも免疫力や治癒力を高められないものかと模索し始めました。
書籍を参考にしましたが、それぞれに食べて良いもの悪いものの違いがあったり、方法が厳しすぎて継続することが不可能な療法もありました。
結局、現在の主人特有の症状を改善することを中心に食事を変えました。
効果をともに実感したいので私も同じ食事を一年以上続けた記録を書きたいと思います。

 

1.腸の免疫力を高める為の3つの策
腸にはからだの6割もの免疫細胞が集まっていて、腸を整えることで免疫力が高まるということです。
にもかかわらず夫は長年便秘症だったのでまずそれを治すことから始めました。

① グルテンフリー
小麦や大麦に含まれるグルテンは小腸を通過する際に腸壁に炎症を起こし栄養を吸収できなくするとの本を読みグルテンを含む食べ物はやめました。
パンをやめて毎日和食にすればいいという単純なことではなく、食品の成分表示を見ると小麦はパンや麺類以外にもいろいろなものに入っており、それらをすべて摂らないということです。
初期の頃はまさに苦行で、スーパーに行っても食べられるものがない…というような感覚に陥りましたが、今は慣れたというか逆に使えるものを探す余裕も出てきました。
小麦粉を使っていたレシピは米粉や玄米粉、ソルガム粉、大豆粉、そば粉等で代用することで作れるものはかなり増えます。
要は加工品や調理品を使わず、材料から作れば良いだけなのですが時間と手間がかかります。

 

P1090983
<自家製天然酵母米粉パン(平日はごはん食で土日の朝だけこのパン)>

 

② 腸内環境改善のため発酵食品をとる
塩麹、甘酒、酒粕、味噌、納豆、こぼれ梅、自家製ぬか漬け、豆乳ヨーグルト等を毎日どれか食べる。

P1090966
買ってよかったものに20℃~55℃まで1℃刻みで温度設定できるヨーグルトメーカー(写真)があります。
黒豆で納豆を作ったり、豆乳でヨーグルトを作ったりと大活躍しています。
中でも餅米や玄米のおかゆに麹を入れて作った甘酒は絶品で、今までの甘酒のイメージが変わりました。
麹の種類によって香りや甘さが違う甘酒が楽しめます。


腸内善玉菌を育てるには菌の餌となるオリゴ糖を一緒に摂ると良く、フラクトオリゴ糖と水溶性食物繊維を多く含む「ヤーコン」を栽培したのも便秘対策の一環です。
…というのもヤーコンは一般に出回ってなく、自分で育てるしかなかったのです。
  

③ 食物繊維(スムージー)
いろいろな野菜やフルーツで試したのですが、主人には不溶性食物繊維が逆効果で便秘を悪化させてしまいました。
試行錯誤の末、現在はニンジン、りんご、バナナ、柑橘果汁&菜園でとれた旬の野菜を使います。
自家製野菜は無農薬なので皮ごと使っても安心です。ニンジンの葉っぱも我が家では貴重なスムージーの材料です。
フルーツを使えば葉物野菜も抵抗なく飲めるので野菜の品目を増やすことにも有効です。
冬場は胃腸を冷やさないようホットスムージーの日もあります。
毎朝ジョギングの後、朝食前にこのスムージーを350cc飲んでいます。

 

1612

今まで作ったスムージーの《例》
<コラージュにしてみました。クリックで拡大します>

たかが便秘とあなどっていましたがこの食事療法を数ヶ月続けても全く改善せず、困って便秘外来まで行ったこともありました。
病院では、主人は普通の人より大腸が長く、腸のぜん動運動が弱いことが判明。
結局一般的な下剤を処方されただけで、一時的に下剤でリセットしても根本的に改善しませんでした。

私自身は、食事療法開始から1ヶ月で肌がすべすべになったことを実感したのですけど…
本によると人間の体は一本のちくわに例えると、口から肛門までが中心の穴となりそこからつながる外側も同じ皮膚のつながりと言うことになります。つまり腸の内側も皮膚も同じつながったものなのです。
なので肌のきめが整うということは、からだの内側が整った証拠だそうです。
しかしその後諦めず一年続けた結果、主人は便秘が治り、プラス長年のアレルギー性鼻炎が大きく改善しました。

 

 
2.乳製品を摂らない
「乳がんと牛乳」という本を読みました。
作者であるイギリスの科学者ジェイン・プラント教授は42歳で乳がんになり、当時乳製品を摂らない中国人に乳がんが少ないことに目を付け、それを断ち切ることによって再発転移した乳がんを克服した方です。

前立腺がんは乳がんと同じ性ホルモンに起因するがんで、予防法や避けるべき食品が似ています。
現在販売されている牛乳は搾乳量を増やす為妊娠させた牛から搾られたもので、女性ホルモン・成長ホルモンがたっぷり含まれている上、牛の病気を防ぐ目的で抗生物質やさらにワクチンを注射しているということです。

その成長ホルモンには「インスリン様成長因子1」(IGF-1)というものがあります。 
IGF-1は、細胞の成長や分裂を促進し、私たちの健康維持や成長に非常に重要なホルモンといえます。
ところがIGF-1を過剰に摂取すると、異常な細胞増殖、すなわちがん化につながると考えられています。
そもそも牛乳は、生まれたての子牛が子供の時だけ飲むもので、大人になってから、また人間が飲むのは不自然だという説があります。
ただ発酵食品であるヨーグルトは腸内環境を整える為に摂りたかったので豆乳から作っています。 (種菌は植物性乳酸菌「豆乳グルト」使用)

 

3.積極的に食べるもの
①女性ホルモンを食品でとる
主人が現在継続中のホルモン療法は注射と薬で男性ホルモンをブロックしています。もしも再燃(ホルモンが効かなくなる状態)した場合には、女性ホルモン(エストロゲン)を使って男性ホルモンを抑制することになるので、援護射撃的な効果を期待して今から積極的に食品で摂ります。但しサプリは使いません。
食品は大豆製品他各種豆類、山芋、青シソ、もやし、チアシード、アボカド、ターサイ、ザクロ、いちじく等です。

②ガン高抑制食品を積極的にとる
ニンニク、アブラナ科の野菜、セリ科の野菜、キク科の野菜、トマト、ブロッコリー、同スプラウト、海草類、きのこ類、セレンを含む食品、ウコンなど。
ウコンにはクルクミンという成分に抗ガン作用があるそうで、さらに無農薬のウコンを摂るため自分で栽培しました。
5年前から貸し農園での無農薬野菜作りが、この病気になってから本当に役立っています。
主食のご飯は時々玄米を炊いたり、ふだんは分づき米に黒米、たかきび、もちあわ、キヌア、アマランサスなど雑穀を入れて微量栄養素を摂ります。

③ オメガ3脂肪酸
動物性脂肪(四つ足動物の肉)を減らし青魚、亜麻仁、クルミ等オメガ3脂肪を摂る。

 

4.食品添加物(発がん性物質)について
何冊かの食品添加物の本から、成分表示をよく見て食品を買うようにしています。
しかし添加物の種類は果てしなく多くて、また表示方法で省略されている添加物もあるので加工食品は極力買わないようにしています。
化学調味料をやめて昆布・かつおぶし・いりこなどでだしをとり、調味料もすべて安全なものに変えました。
スーパーには手早く調理できる便利なものがあふれているのに、そういうものを全く使わず料理するのは正直気が重い日もあります。
たまにドレッシング1本くらい既製品を買ってもいいかな…と悪魔のささやきがあるのですが、どんな油が使われているのだろう?と考えると買えなくなります。
やってきたことを無駄にしたくない気持ちが加工品を買うことを踏みとどまらせます。

 

5.毎日の食事チェックシートを作成
これらの摂るべき食品を毎日何品目も覚えているのは大変です。
あるがんの食事療法本に載っていたチェックシートを我が家仕様に作り変えて毎日記入しています。
チェックシートは摂るべき食品や、バランスが一目でわかるようになっています。
書くだけでは見直すこともなく意味がないように感じていたチェックシートは、毎日続ける事で頭に円グラフが浮かび、足りない食品に気づくので作りながら足すことができます。

P1090978
実際に記録したチェックシートの束

 

おわりに
このような食事療法を続けていると、もっと厳選した食材を買わなければという強迫観念じみた思いにとらわれる時があったり、またある時は病気を治すのは医者で、こんな手間暇かけること自体何も効果がないのではないかと思ったり…一年以上続けているにもかかわらずまだ自分が揺れます。
同じ境遇の方もおらず相談相手がいない…と言いますか、本来エビデンスのないことをやっているわけで、現状では食事療法に答えがないのかもしれません。

しかし、食事の力で主人の腸が元気になったことは確かな一歩であり、治癒力・免疫力を高めるには役だっていると信じて継続していこうと思います。

追記
同じ食事を続けた自分の感想ですが、とにかく腸が絶好調です。
肌もモチモチで、乾燥肌だったのに冬もクリームをぬる必要がありません。
食事療法とは関係ないかも知れませんが、年齢と共に微妙に高くなっていた血圧が下がって安定。
自分の体調から判断するとこの食生活はとても良いのです。
たま~に主人がいない時にナイショで小麦のパンを食べた日は、なぜか後で頭痛がしたり1~2日後に口内炎ができることに気がつきました。
もともと小麦アレルギーはなかったのですが、一年以上の小麦抜き生活で過敏になったのかあるいは市販のパンに含まれる食品添加物に過敏になったのかは自分でもわかりません。

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

(8)治療<外部照射の入院>

治療の第2弾、外部照射治療です。8月2日~9月6日まで36日間入院しました。
入院は意外ととても味わい深い経験となりました。

 

◆入院1週間前(7月22日)
入院の1週間前に外来で胸部、腹部のレントゲン、MRI、放射線治療時の型取り、CT、そして診察と盛りだくさんの検査を行いました。なんだか緊張感も増してきます。
しかしもうあとへ引けないし、引き返す選択肢もありません。
まあおまかせするしかなく、自身の努力しろはありませんが…。

長期休暇を前に会社のがんの方3人と話をしました。
2度の摘出を行ったが転移はなく順調の方、摘出の後に化学治療中でリンパに転移の方、奥様が摘出をされた方の3人です。
そうでない方とは話せない内容も踏み込んで会話でき、共有化することで発散できる部分が多分にあります。

残務処理や引き継ぎとあわただしい日を過ごします。
頑張ってと声をかけてくれる方もおられてとてもうれしく思います。
入院の荷造りも少し緊張しながら…、でも会社が休めることの安堵感も正直なところです。
行ってきま~す。

 

◆入院(1週目)
8月2日に入院、その日から治療開始です。
初日の放射線の治療時間は20分間程。翌日からは10分程で終わります。
ところが3日目からいきなり食欲不振。治療の影響にしては早過ぎます。
まあ間食しなくなって良いかもしれませんが…。
原因は不明ですが病院食に飽きたのかもしれません。

治療は放射線のみで、それ以外はのんびりとひとりの時間を贅沢に使えます。
とてもとてもに楽しく過ごせました。
気持ちがのんびりとできたことは治療のひとつと感じます。

1日のスケジュールは、朝食前に30分~1時間の構内のジョギング。(一応入院患者なのでこっそりと)。
その後、お風呂かシャワーを浴び、放射線治療の後、ベッドでゆっくり新聞や読書。
午後は図書館で読書かパソコン(仕事も少し)。たまに昼寝もします。
夜は持参した映画のDVDをパソコンで見ますが、ベッドのテレビは全く見ませんでした。
入院期間中は終始、時間をもてあますことは全く無かったです。
そして毎週末(金曜午後から月曜日午前)までは自宅に外泊のために神戸に電車で帰ります。

L3
お願いして私の治療計画をいただきました。
黄色のラインの部分は100%、紫色は95%の照射等、照射場所毎に照射強度を5%刻みに綿密な計画がなされています。

 

◆入院(2週目)
8月9日は病院の近くで「びわ湖花火大会」がありました。
特別に病院の計らいで、屋上と最上階レストランが解放されます。
数年ぶりの花火でしたが、入院患者でワイワイと盛り上がりました。

8月11日は初めての山の日。
入院期間中の唯一の祝日で、治療はお休み。
朝から「比叡山」へ散策。
好天に恵まれ、とても気晴らしになりました。

8月14日はお袋の初盆のために外泊で出かけます。
昨年のこの頃のお袋は入院中でしたが、笑顔で最後の自宅への外泊をしました。
あれから1年…。
同時に私の病気も宣告から1年経ちました。過ぎてみればあっという間です。

またこの日は急なおう吐と食欲不振、その後緊急入院。(…これはペットのインコです。一家に同時に2名の入院となりました・悲)
そしてインコは6日後に退院しました。残念ながらよくなったのではなく、余命数日と宣告され最後を自宅で看取ってあげるためです。

 

◆入院(3週目)
結局インコは2日後に亡くなりました。
健康でしたが突然死でした。俺の身代わりになってくれたのかな?
私にはあまりなつきませんでしたが、いままでありがとう!6年間一緒に暮らした家族が居なくなってとても寂しい思いです。
でもインコの入院先はここでダメならどこに行ってもダメだったと思える医師に巡り会えたと思います。
(同様に私もS医科大でだめなら他へいってもダメだったと思っています)

私の方は治療開始3週目で放射線治療の影響が痔となって出てきました。
まあこれくらいな副作用はどうってことありませんが…。

 

◆入院(4週目)
8月26日ついに当ブログでカミングアウトしました。終活ブログになりませんように…。
そして便の回数と切迫度が高まってきました。
日に3~4回。朝直前と3回の食事の後にもよおし、その度に痔が痛くてたまにわずかな出血があります。まあお蔭様でお腹はスッキリ!

 

◆入院(5週目)
8月30日になってついに排便時の大量出血が発生。
そのたびに便器が真っ赤に染まりす。
ある程度の副作用は覚悟していましたが、さすがに血を見ると辛いです。
お願いして薬(ポステリザン軟膏)を処方していただきましたが、当然すぐには効果が出ません。でも排便はがまんできないので、出血してもどんどん出します(^_^;)。
結局、出血は2週間ほど続き、収まりました。

9月3日は、本格的な出社を前に、休日に1日だけ出社しました。
警務の方や業者の方…会う人全員が声をかけてくれました。嬉しいなあ~。

9月6日に予定通り36日間の入院が終了。
退屈しない、とてもぜいたくな入院生活でした。スタッフにも良くしていただき、もう少し居たいなあ♪などと名残惜しい思いで病院を後にしました。

 

◆退院その後
火曜日に退院後、自宅療養のためにその週は会社のお休みをいただいており、退院記念にささやかながら「上高地」へ1泊旅行へ。
嫁と二人の泊まり掛け旅行は新婚旅行以来初めてです(^_^;)
のんびりできたことがとてもごちそうでした。

退院後すぐの9月18日はお袋の一周忌。
色んな出来事がとてもたくさん起きたあっという間の1年間でした。

退院後3週目の9月28日に、診察に外来で出かけます。
O先生はいつもの話のツボに入り診察時間は30分と長くなりました。
楽しいですが…。
入院していた懐かしい6C病棟に現在の同じ治療の入院されている方を尋ねました。
病棟も懐かしいです。また入院してもいいなあ🎵
ある意味リフレッシュができ、良い想いとなった入院でした。

※太字は私が受けた放射線治療の結果
・D90=146.24Gy

 前立腺体積の90%に照射される最低線量
 通常120-135Gy  S医大では135-145Gy
 (数値が大きい方が再発を防げるが技術を要する)
・V100=99.99%
 処方線量100%で囲まれた体積が、前立腺全体に占める割合(100%がベスト)
・UD30=154.46Gy
 尿道体積の30%が受ける線量で、通常160Gy未満
・R100=0.27cc
 処方線量の100%以上が照射されている直腸体積で、通常0.2cc未満
血尿なし
・マイグレーションなし
 マイグレーション:シードが血流に乗り、骨盤内や肺などに飛んでいくこと。

 

人生最初で最後の長期休暇、長期入院となりますように…。

 

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

(7)治療<外部照射の方法>

放射線治療の第二弾です。
今年6月に行った小線源治療の後は、外部照射の治療を受けます。

放射線を出すシードを前立腺に埋め込んで、内部から治療することで、「内部照射」と呼びますが、今度は外部から照射するので「外部照射」と呼びます。
私の場合は、1日1回を25回、月曜日から金曜日まで祝日を除き、連続で照射します。
つまり週5回を5週間続けます。
滋賀県の病院ですので8月2日~9月6日まで入院しての治療となります。

 

Novalis Tx
私の外部照射治療に使用した機器は、ドイツと米国で共同開発された「Novalis(ノバリス)Tx」というものです。
高精度放射線治療システム(リニアック)という装置で、対象は全身、がんを切らずに治します。

装置自体が回転し、4方向から照射します。
正確な放射線照射を行うため、CTやMRIで得られた情報をもとに、三次元治療計画を立て、患者毎の樹脂製の固定具(シェル)で位置合わせを行い治療を行います。
S医大では2010年より導入、価格は7億5千万円で、最近行ったバージョンアップに8千万円かかったそうです。

照射精度が正確な分、健康組織への被ばく線量を軽減でき、また腫瘍に合わせて、形状の変化や強弱をつけられます。
強度変調放射線治療(IMRT)の機能も持っていますが、私の場合はその機能は利用しておらず、リニアックとして治療をうけました。

治療時に見ていると放射線が発射されるところが、4回の照射の都度形が変化しているのがわかります。
また治療時の患者の位置をX透視装置と赤外線監視カメラで正確に特定できるようで、そんな雰囲気がいくつかのモニターに映し出されています。

この装置は旧型では10x10cmだった照射範囲が22x40cmまで拡大し、より大きながんに対応でき、適応部位も拡大されているそうです。
私のがんはそんなに大きくありませんが、画像では見えない転移があった場合の予防的な意味で全骨盤にも照射していますので、その大きさが有効だったのかもしれません。

コンピューター計画時との誤差はわずか0.1mmで、さらに呼吸同調システムも装備しているそうです。
私の治療にはどこまで使用されていたかはわかりませんが、非常に高精度、高機能、高額な装置です。

 

Img_0007k
治療中にスタッフにお願いして、記念撮影してもらいました。
私の後ろにあるのが「NovalisTX」で、25回の照射を受けました。
毎日9時~10時位にインターホンで呼び出された後、実際の治療は装置に寝そべっているのが5分ほど、その間に1回が5秒ほどの照射を角度を変えながら4回照射します。
治療は痛くもかゆくもありません。

 

Img_0004
私専用の樹脂製の固定具(シェル)。
中央部分におしりを乗せ、右側が足となります。
事前にT字帯(ガーゼでできたふんどし)を付けて臨みます。
手前の2本の黒い線がフリーハンドのマジックで書かれたもので、足の付け根の外側の「+」のマジックと合わせますが、合わせ方も結構おおざっぱ、固定もゆるゆるでした。
そのことを質問すると、私の場合は小線源治療で高精度で内部照射していますので、あえておおざっぱに当てているそうです。

この放射線治療は同じ箇所には一生で一度しか受けられないので、私の固定具は間違いなく処分されていると思います…。

 

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

ウコン、ヤーコンの試し掘り

【2016年11月19日】

がんには代替医療、食事療法、補完医療などは、効果があったり逆に害があったり様々な情報がありますが、治療を医師に任せるのではなく、自身でできる治療とも言えます。
まあ仮に効果があったとしてもエビデンスがないなどと賛否両論があります。
(効果があれば製薬会社が飛びつきます)
でもそうはいいながら実践してみたくなるのも心情です。
医師の治療を邪魔せず、補完することができればいいなあと思っています。

実践しているのは複数の情報で判断、かつ栄養のバランスを考慮しています。
たとえば便秘を治すことで腸の機能を向上させ、免疫力のアップにつながることもあるかと思っています。

一般的な野菜の他に、ニンニク、パクチー、セロリ、アシタバ、ニラなどが育っているちょっと変わった我が家の畑です。
今日は「ウコン」と「ヤーコン」の収穫前の試し堀りです。

 

◆ウコン

Dsc_0196
3月に植えたウコン。
発芽率は100%、その後も虫の害や風で倒れたりもなく丈夫で、しかも1株で500g位と大豊作でした。

ウコンはインド原産のショウガ科の植物で、生産量・輸出量ともにインドが世界一だそうです。
生姜を大きくしたような茎や葉で、根っこを食べます。
秋に白い花を咲かせることがあるとのことですが、私の畑では咲きませんでした。

 

P1090932
黄色はクルクミンだそうで、カレーはもちろん、沢庵、からしはウコンの色です。
マーガリン、チーズの着色にも使われているそうです。
消化器や肝臓によいそうです。二日酔いにも有名ですね
私が育てたのは秋ウコンで、ポリフェノールも5%程度含まれています。

もちろん、目的は抗がん作用です。
1990年にアメリカ国立がん研究所が、「がん予防の可能性のある食品成分」の中にウコンが含まれていたそうです。
乾燥させて粉末にするのが一般的ですが、乾燥時に効能が減少するかもということで、生でミキサーにかけてブロック状にして冷凍しました。
欲しい時に1ブロックを熱湯をかけていただく予定です。

<12月11日追記>
ウコン酒を作りました。
作り方は梅酒と同じ。

P1090984
ウコンをスライスしてホワイトリカーに漬け込んで2週間経ったもの
3ヶ月で完成です。1回に大さじ1杯をいただきます。

 

◆ヤーコン

Dsc_0198
ヤーコンはアンデスが原産で生活習慣病予防効果のほとんどを網羅しているらしいです。レンコンや梨のような食感で甘さがありますが、カロリーはさつまいもの半分と芋類の中では最低だそうです。
でも最高なのは、オリゴ糖の固まりで、含有量は世界一(もちろん野菜No.1)です。

腸では善玉菌のエサになり、水溶性の食物繊維と共に腸内環境を整え、よい便となります。
100g中の成分は炭水化物が14g、その内8gがオリゴ糖、残り6gが果糖、ブドウ糖、ショ糖で、またやポリフェノールは発がんの予防効果や老化防止があり、赤ワインと同等に入っているそうです。
ミネラル、カリウムも含まれていて体内の塩分の排出させるため、高血圧にも効果があり、
さらにカテキンも含んでいて虫歯にもなりにくいという良いことずくめ。

苗はネットで事前予約し、適切な時期に届きます。
ひまわりに似た花がさくそうですが私の畑では咲きませんでした。
1株で1個20cm位の芋が15本ほど収穫(1株でバケツいっぱい)でき、6株植えたので90本ほどの豊作となりました。
まずはきんぴらにしましたが、1-2週間ほど放置した方が甘みや養分が増すらしいです。

ウコン、ヤーコン共に保存方法や、何かよい調理方法をご存じの方は教えて下さ~い。

(6)治療<小線源治療とシード>

<小線源治療とは…>

私の受けた小線源療法は、放射性物質を前立腺に挿入してがんの間近から放射線を照射するものです。
ブラキセラピー(brachy therapy)とも呼ばれています。
ブラキは「近接した」という意味で放射線源と照射目標が近いことです。
前立腺がん以外では舌癌や婦人科の癌に対して行われているそうです。

1970年代にアメリカで開始された治療法で、アメリカでは年間50,000人以上がこの治療を受けており、全摘手術を受ける人とほぼ同数になっています。
全摘手術に比較すると楽な治療で、3泊4日の入院となります。

日本では放射線の規制が厳しく、2003年から開始、また私が治療を受けた病院では2005年より開始し、年間120例程度、累計で800例の実績があります。

治療は下半身麻酔をかけた上で超音波の画像をみながら会陰部(肛門と陰嚢の間)から筒状の針を刺入し その針の中を通してシード線源(直径約1mm、長さ約6mm)を挿入します。
一般的に50~100個ほどのシード線源が前立腺内に留置されることになります。
私の場合は、前立腺に47個、精嚢に4個の計51個を留置しました。

線源は外殻がチタン製カプセルになっており、この中に放射性物質が密封されていますが、放射線は挿入後徐々に弱まり、2ヶ月後に半減、1年後にはほぼゼロになります。
この時に体の外に出る放射線は非常に弱いもので、周囲の方に与える放射線量は人が自然に受けている放射線量より低くなりますので心配無用です。

このシード線源は、一度体に入れると出すことはせず、一生埋め込んだままです。
そのため火葬した場合でもチタン製ですので骨と一緒に残ると思います。
但し1年以内に死亡した場合は火葬する前に、挿入した病院に担ぎ込む必要があります。
処置後でないと火葬はできません。
そのためにいつも「私は前立腺にヨウ素125の放射線源を永久留置しています…」などと書かれたカードを携帯しています。(留置後1年間の義務)

私の体に入っているチタン製カプセルは、新たに今年から採用された樹脂の編み糸を巻いたものでS医大では私が2例目だそうです。
Photo
従来のものは一番上の写真のように外形がチタン製カプセルであったものが、新型(セラストランド-SL)は、その上から樹脂製の編み糸で包んだもので、直径1mm、長さ6mmのものです。(写真中央と下段)
新型は日本メジフィジックス(株)が今年5月9日にプレス発表、納入は6月10日から開始されたもの。
私の手術は6月21日でしたので新製品の初期ロットを利用したことになります。
<写真は日本メジフィジックス(株)HPより>

従来のものは、まれに体内に埋め込んだ後に血流に乗って肺などの他の部位に移動することがあったり、尿に混じって排出されたりすることもあったそうですが、新型は滑り止めがついたため、滑りにくくしたイメージです。

数年前までは私のような悪性度が高ければ小線源療法は適さないと考えられていましたが、ホルモン治療+小線源治療+外部照射を併用(トリモダリティ)することで、私のようにPSAが30ng/mlを超えるケース(私は49ng/ml)や精嚢浸潤があっても、以前は再発率の高かったケースでも良い結果がでています。
但し、転移の無いことが条件です。
またこのような高リスクに対応できる病院は、東京、滋賀、奈良、広島、徳島、福岡の6箇所しかありません。


治療実績は、S医大の5年間でのPSA非再発率(再発率は100から下記を引く)は下記の通り。
・低リスク…98.3%
・中間リスク…96.9%
・高リスク…96.3%
…ととても良い結果です。再発患者は800名中11名(1.4%)だそうですが、その方達はもともと画像には写らないかくれた転移があったそうです。
私の悪性度は「高リスク」ではなく「超高リスク」であり、治療実績は公表されていませんが、O医師いわく悪性度は800名中の上位1~2割に入るそうです。
少し厳しいかもしれません…。

 

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

(5)治療<小線源治療>

昨年の6月にがんが発覚、1年経ってやっと本格的な治療に入ります。
その間にお袋との別れもあり、精神的に辛かった日々。
過ぎてみればあっという間でした。

がんの治療でもっとも大切なことは、最初の治療で確実に完治させることです。
今年が勝負、全力投球です。
でももう神様は決めているのかな?
治療方法が決まり、乗っかるしかないのですが…。

昨年8月から行っていたホルモン治療で前立腺を小さくし、その次に行うのが小線源治療です。
この治療は、放射線の入ったチタン製シード(直径1mm 長さ6mm)を前立腺に埋め込んで、がんの至近距離から放射線を照射するものです。

 

◆2016年6月3日<プレプランの日>
プレプランとは、小線源のシードを埋め込む手術の2週間前に外来にて行う事前調査です。
直腸に挿入したエコーで前立腺の形態を3次元的に解析してコンピューターに取り込みます。
このデータをもとにシード線源の配置や使用線源数を決定、その後にシードをアメリカに発注、2週間後の到着を待ってすぐに手術です。
いよいよ治療が始まった実感です。

 

◆6月10日<初めての写経>
山の友(O先輩)が亡くなり、その際の納骨時に使用する写経を頼まれました。
写経は経験がなく心配でしたが、やってみてとてもよいものだということがわかりました。
故人のこと、お袋のこと、自分の病気のことを思いながら…。でも没頭できました。
予定より多い5枚が無事完成しました。

 

◆6月11日<最後の?ハイキング>
いよいよ手術が来週にせまり、最後のハイキングを高御位山へ。
有名なササユリは終わりかけでしたが、展望もまずまずで楽しめました。
今度いつ行けるかな?
そう、再開も高御位山にしよう!などと思いを巡らせながら…。
副作用さえ軽ければ9月に行けるだろうか?

 

◆6月12日<仕事や畑>
来週からの1週間の入院に備えて仕事や農園の夏野菜の準備を済ませます。
周辺からも励ましのお言葉がとてもうれしく感じます。
頑張るぞ❗

 

◆6月20日<入院(手術前日)>
入院先の滋賀県まで家内も同行してくれました。
主治医のO医師と手術前の注意を聞きます。
まあ本題は最初の5分ほどで、その後は先生の人生観や現在の職場の出来事等を2時間ほどたっぷりお話しをしました。
技術、知識、経験、実績はもちろん、正義感あふれる人間的にもとてもよい方だということがわかりましたが、相当お忙しい中の長時間のお話はありがたいです。
この医師なら命を預けられるし、この医師でダメならどこへ行ってもダメだったという事を強く感じました。
明日が手術。でも少し緊張します。
本日の昼飯以後、翌々日の朝まで絶食です。

Dsc_0052
ちょっぴりうれしい初めての個室。

 

◆6月21日<手術当日>
いよいよ手術の日。手術前の準備で慌ただしく、また緊張している中、あと1時間で開始という時に北朝鮮がミサイルを発射したらしいニュースが…。
ホントに勘弁してほしいです~。

手術は1時間40分で終了。
麻酔の針3本がちくっとしただけで、痛みはまったくなく、手術室に流れるBGMを聞きながら留置されていくシードの画面を見ながら冷静でした。
シードは51個埋め込みました。その内4個は精嚢にも。
生検よりずっと楽。これでワンステップ進んだ。これで助かるのか…?

ところで今回は初めて個室に入院です。
自慢ではなく、放射線を扱うための強制ですので保険適用なんです。
日本の法律で2日間ほど部屋を出られません。
また入室は家族でも禁止です。
そのため部屋のドアの内外に「放射線管理区域」の看板が付けられます。

 

Dsc_0057
病室のドアの内側。
前日までなかった「注意!許可があるまで病室から出られません」の貼り紙。

 

Dsc_0059l
同じく外側。
「放射線管理区域」、「入室禁止」の貼り紙。

 

◆6月22日<手術翌日>
手術翌日、朝から歩けるますがカテーテルもついていて尿は管を通して出ています。
血尿は徐々におさまってきましたが、外出は禁止です。
個室にはLanのモジュラージャックがついていてパソコン、ネットやり放題。
なのでついメールや携帯でちょっと仕事。(これがダメなのかなあ)

 

◆6月23日<退院>
手術から2日目、退院の日です。
歯磨き中や水を思うと尿を漏らしてしまいます。病室は3秒でトイレに行けるのに、3回ほどしくじってしまいました。
まあ数日で改善すると思いますが、とても情けない…。

体から出る放射線量が1m離れた地点で1cmあたりの線量が1.8μSv/h以下であるかを計測し、よければ放射線管理区域の制限が解除され、病室から出られます。
(挿入したシードに入っているヨウ素125は2ヶ月で半減、1年でほぼ無くなります。飛行機に乗ってあびる放射線よりも少ないもので、もちろん周囲に悪影響のある線量ではありません。もちろん家族にも)
結果は、予定通り3泊4日で退院できました。
ところが電車、バスを乗り継ぎ自宅まで3時間。尿が心配でしたがトイレのある車両を選んだりして事なきを得ました。

 

◆6月24日<自宅療養>
4日間の入院後、1日自宅療養。血尿、血便は少しありますが、のんびりと休暇を楽しませてもらいました。

 

◆6月27日<1週間ぶりの出社>
なんとなくみんなの目線や空気があたたかく感じます。検査入院などと理由を付けていましたが、たぶん摘出手術をしたと思われているかも?
(休暇で迷惑をかけて申し訳ないです)

 

次の治療は外部照射が1ヶ月後に始まります。
それまではほぼ日常業務、生活ができます。
体は従来からさらなる頻尿等の変化がありましたが、前に進んだことで気持ちは少し楽になりました。

 

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉