定期診察(治療後7年10ヶ月 )
治療終了後7年10ヶ月の放射線科の定期診察に1年ぶりに行ってきました。
結果、PSAはさらに下降しており、うれしい結果となりました。
グラフの通り、腫瘍マーカーの今回のPSA値は「0.018」と過去最低を記録(正常値は0~4)、傾向としても下がり傾向で医師も「治ったと言えるし、もう再発もないだろう」とのコメント。うれしい限りです。
<クリックで少し拡大します>
しかし最近気になっているのが同じ血液のデータで血球に関する値。
27年前からのデータをグラフにして持参しました。
<クリックで少し拡大します>
・直近の値(単位は気にせず相対的な推移を見て下さい)
ヘモグロビン…14.2(基準範囲:13.5〜17.5)
赤血球…4.26(基準範囲:4.30〜5.70)
白血球…2.80(基準範囲:3.30~9.00)
グラフでは、値が放射線治療のタイミング(黒丸)で降下しているので影響は明確です。
これは放射線による「骨髄抑制」で、骨髄で血液細胞をつくる能力が低下することによるものです。
他に食欲不振(現在も若干の傾向はありますが、歳のせいもあるかも)、放射線性大腸炎(この数ヵ月は出血もなく、改善傾向)くらいで、大勢に影響のあるものではありません。
しかし特に白血球の値が元に戻っていないことが気になっています。
そのために感染症にかかりやすいので予防が必要とのことですが、値が低いのは放射線の影響といっても前立腺やその周辺(骨盤)の狭い範囲に当てただけなのでわずかであること、また他にホルモン治療や精神的なものの影響、やはり大病であるので体には大きなダメージがあったはずなど様々な要素があるそうです。
ちなみに患者でできる白血球の減少を回復させる対策は「ない」とのこと。食事や生活習慣などでは改善しないようです。
場合によっては血液内科への紹介をお願いしようと思っていましたが、この値では「様子を見ましょう」で終わってしまのが関の山、もし継続的に2.0を下回ったら受診してくださいとのことでした。
最後に治療に使用した放射線による二次がんの可能性については、ゼロではありませんが、今から他のがんの発症リスクの高さと同等かそれ以下であり、他のがんの予防に努めることに気を使ったほうがよい…とのコメントでした。
最近の診察は結果が良好で、細かい専門分野でないところでも質問させていただきましたが、快くお答えいただきました。
毎度のことですが、経過が順調であり、そのことで枝葉の部分のお話もたくさんしていただきありがたく思います。
次回の診察は来たければ来て下さいとのことで放射線科としては「定期診察終了」という形でした。
まずは命の恩人に感謝をお伝えし、診察室をあとにしました。
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