対馬のオソロシドコロ「龍良山」
干支の山パートⅡの山は、博多港から船で5時間弱の長崎県の対馬にある龍良山(たてらさん/竜良山とも書くようです)という"しま山"。
天道信仰の聖地で開発や伐採が禁じられているため、国内最大級の自然林が残り、平均樹齢200年という森は国の天然記念物です。
自然公園センターの登山口からスタート、原始林の中を進みますが木の伐採などが禁じられていたため、古木がたくさん見られます。
迫力の「スダジイ」(写真)はおじいさんではなく、シイの仲間で木の名前。
スダジイを眺めていたら、すぐそばにキビタキが登場。
この島で見られる稀なマミジロキビタキではありません^^
さらに登ると、板根(バンコン)の木。
<拡大>スダジイよりもこちらが好みだなぁ~。
今日は珍しく家内がついて来ます。
コースはスダジイを過ぎ尾根までは比較的はっきりしていますが、尾根の取り付きから頂上まではテープが頼りです。
山頂手前の岩のテラスからの展望。
いつまでも眺めていたい雰囲気、景色でした。
山頂到着。
500mmのレンズを持ってきた人は少ないかも…。
こちらが裏八丁角の石積み。
結界で、オソロシドコロとも称されますが、見るからに不気味な雰囲気が漂っています。
登山口13:02→スダジイ→尾根取付(昼食)→14:24龍良山14:43→登山口
歩くペース 速い 0.7~0.8
(GPSのログが何度か切れてしまいました)
先日NHKの日本百低山で類さんが紹介されていた裏八丁郭は「オソロシドコロ」と呼ばれています。
ここは間違って入ってしまった際のルールがあります。
・塩でお清めをする
・大声を出さない
・転ばない
・物を拾って帰らない
・お参りが終わったら、後ずさりをして帰る
うっかり足を踏み入れてしまったら、靴を頭に乗せて「インノコ」(犬の子であり、決して人間ではない)と言いながら後ずさって出ていく、転んだときは片袖を身代わりとしてちぎって置いていくなどの厳密なルールがあるそうです。
偶然にもNHKで類さんに案内をされた方の弟さんにお話しを聞きましたが、間違って入らなければ靴を脱いで頭の上に乗せてあとずさりまでしなくてもよいとのことでした。
私は靴や帽子を脱いで挨拶だけをしていきました。
原始林や聖地といった神秘的な雰囲気は、忘れがたい思い出となりました。
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ちゅたさん、おはようございます。
対馬へ遠征されたのですね!
いまは本土(福岡)にいる従兄が小学生の頃に厳原に住んでいて、当時東京にいた私たちの元へ遊びにきた際に角の短い対馬のカブトムシをたくさんお土産にもってきてくれたのを思い出しました^^
龍良山にも登られたのですね!
「にっぽん百低山」ちょっと前に私も見ましたよ〜
「インノコ、インノコ」っておまじないの言葉なんかも面白いですよね。こういう古くからの伝承みたいな話、結構好みです♪
コースタイムを拝見した感じでは、案外と登り易そうなのですね。もっと奥深い山というイメージがあったので、ちょっと意外でした。
投稿: Newman | 2024年5月 2日 (木) 08時07分
Newmanさん、コメントありがとうございます。
従兄さんが住んでおられたのですね。
対馬は初めて行きましたが、島の方はみんないい方ばかりで感心しました。
目的は探鳥でしたが、本土にでは一生見ることができない鳥をたくさん見ることができ、満足な旅でした。
でも遠いですね^^;
4日間滞在しましたが、九州百名山の白嶽に登ろうか迷ったのですが、原始林も見たくて龍良山にしました。
スダジイは登山口からすぐのところにありますし、頂上までも体力的にも苦労はありません。
対馬市は全国の市町村で山の数が日本一多いそうです。
その記事を書くのを忘れましたので、本文に追記します。
歴史もあり、楽しくて、レアな離島ですよ。機会があれば訪れてみるのもよいかと思います。
投稿: ちゅた | 2024年5月 5日 (日) 21時07分