見島(観光編)
「角島」は橋ができて陸続きの島でしたが、次は萩市へ。
その萩港からは、今回2度目の船に乗って45km北上し「見島」に向かいます。
「見島」は一般的なガイドブックには掲載されておらず、キャッチコピーは『時を忘れた秘島』。
山口県の「見島」は面積7.8k㎡と、昨年訪れた石川県の「舳倉島」の0.55k㎡に比べ徒歩では回れません。
同じ日本海の国境の島で、バードウォッチングと釣りなどが楽しめます。
まずは萩港から高速船「ゆりや」に乗船。
こちらも2019年就航の新しい船です。
(見島宇津港付近で撮影)
舳倉島航路と違って、高速船で少し速く所要時間1時間10分。
速いと言っても23ノット(約42.6km/h)なので、神戸-新門司間のフェリーが23.5ノット(約44km/h)なので同じ。
※フェリーってとても速いんですね~。
総トン数は舳倉島航路が98トンに対してこちらは273トンで少し酔いにくいかなぁ~^^;
さりとて日本海、前回の反省をもとに、船底で過ごすことに…。
棚には洗面器が20個(恐)。
(右側に並んでいるステンレス製のもの)
家内は酔い止めを服用、私は無防備でしたが、舳倉島航路のトラウマも克服して2人共船酔いはなく到着。
(写真は宇津港付近)
探鳥のポイント「八丁八反(はっちょうはったん)」。
島にしては珍しく平野が広がっていて、田んぼが並んでいます。
少し前まではたくさんの野鳥が見られたようですが、最近は休耕田が多く野鳥も減ったとのこと。
(見島ダムから八丁八反、本村港を望む)
島内の電気は発電所で賄っています。
中国電力見島発電所で重油を燃料とした火力発電所で出力3,350kW。
ちなみに水道は2002年にできた見島ダムを利用しているようです。
島内唯一の観光地といってもよい「観音崎(宇津観音堂)」。
全国で3箇所と言われる正観音の一つ。
日本海で噴火した最初の火山だそう。
砲弾が置かれています。
いつ頃のどんな砲弾かは諸説あるようです。
元はもう少し大きかったようですが、表面がボロボロとはがれ落ちて小さくなったようです。
灯篭は溶岩を利用しています。(屋根も)
火山の跡らしい変わった風景が点在します。
異色感たっぷりです。
広々とした海岸。奥の半島の先端部分に北灯台があります。
ウニ漁でしょうか、海女さんもおられます。
ブーケなどに使う「カラー」の花が道端に咲いています。
灯台の脇には「ルリハコベ」の群生。
北灯台(長尾の鼻)にて。
めったに撮らない家内との2ショット^^;
2連泊した「赤崎旅館」のお弁当を作ってもらい、北灯台でいただきました。
高校男子向けのパワフル弁当で、おかずの下にもご飯がたっぷり。
夕食も大盛の刺身等で食べきれないほど。
旅館は昭和の古い建物ですが、スタッフは細かいことを気にしないおおらかな方達ばかりでした^^;
国境の島ゆえに、航空自衛隊見島分屯基地のがあります。
レーダーなどで日本海や朝鮮半島方面を24時間監視し、日本防衛の一翼を担っているそうです。
島内の移動はレンタサイクルをお借りしました。(電動・無料・事前予約可)
私達のようなカメラをぶら下げたよそ者に対して、島内のすべての方々が相手の顔を見て笑顔で丁寧にあいさつをされるのがとても印象に残っています。
観光のみの人はほぼゼロ、私達は以前からこれと言って観光スポットのない島は好みでしたが、今回も大自然の中で日常を忘れる景色、人、また雰囲気に大満足です。
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