国境の島「舳倉島」
石川県の輪島市沖にある「舳倉島(へぐらじま)」へ行ってきました。
渡り鳥の楽園であり、聖地と言われるところへの探鳥が目的です。
島への唯一の交通手段である定期船「希海(のぞみ)」。
1日1便の往復。
前日は悪天候による欠航で、滞在を一日延長しました。
輪島から50km、1時間30分、片道2,300円。
総トン数98トン、定員93名、3年前に運航開始した新しい船で快適そうです。
さらに貨物運賃は144品目について詳細に決められています。
面白いのは漬物桶(小)は360円、(中)、(大)も分類されていて、タライ530円なども細かくリストアップされています。
しかし!出航直後、上下動、横揺れがすごく、船を超えるような波しぶき。
アトラクションだ。これは面白そうだぞ…ワクワク。
…と思ったのは出航後20分間位。
少しヤバイ雰囲気に。
イス席40名の部屋は会話が一切なくなりました……。
酔った方は私達も含めて2~3割程度。
この部屋の乗客は船酔いのため甲板や船底に移動し、残ったのはわずか。
後で聞くと全員が酔い止めの薬を飲んでいるとのこと。
家内は飲んでいてもダメでした。私は無防備で酔いました。
船員の方は4名、船長を除いて乗客の船酔いの後始末に忙しそうでした^^;
これは、復路に撮影した揺れの様子。
横揺れ、上下動もなかなかです。
体を支えるのに精いっぱいで、撮影も難しいです。
そんなこんなで島に到着。
北緯37度51分で、韓国と北朝鮮の軍事境界線や佐渡ヶ島と同じ緯度です。
島は周囲4km、歩くだけなら1時間くらい。人口105人。
昭和初期の原風景といった家並みが続きます。
生計は漁業と江戸時代から続く伝統的素潜り漁の海女。
(写真はメカブを干しているところ)
中学校は廃校のようです。
離島好きの私達は歩くだけでも楽しい景色が広がります。
島内に商店はなく、自動販売機が1台だけ。
車は病院の軽自動車が1台のみで、荷物は主にリヤカーを利用。
何もない島ですが、神社だけは7つほどあります。
神社も絵になります。
内閣府が指定する「国境の島」の15エリアの一つが舳倉島エリア。
私達の乗った船の約8割がバードウォッチャー、釣客が1割、植物探索の方1組でした。
渡り鳥の休憩ポイントとして絶好の場所にあり、ここでしか見ることができない珍しい野鳥もたくさん見られます。
島には日帰りでしたが、離島の大自然の魅力を満喫できました。
もっと居たかった…。
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