放射線性直腸炎の「APC」治療
その対策の一つで「アルゴンプラズマ凝固療法(APC)」があり、治療を受けてきました。
<アルゴンプラズマ凝固療法(APC)>
内視鏡で行う止血方法で、アルゴンガスと一緒に高周波の電流を流し、それを腸の内側の粘膜に吹き付けることで、粘膜の表面を高温にし、軽い火傷を起こさせて出血をとめたり、出血しそうな毛細血管を焼きつぶす治療法で、アレルギー性鼻炎などの治療として鼻の粘膜に処置することがあります。
<写真はリアルなので、サイズを小さくしています。>
APC処置前の私の放射線性直腸炎。
まだらに赤くなる血管拡張はあるものの、潰瘍までは見当たりません。
しかしここから排便時に出血します。
今回のAPC処置後の直腸。
上の写真の拡大図。
直腸炎全体の約8割をAPC処置を行いました。
肛門付近はできないそうです。理由は神経があり痛みを感じるからとのこと。
ミディアムとウェルダンの間位の焼き加減(笑)だそうで、なんだかド派手に焼いた感じが否めません。
この治療は今年10月1日に大腸ポリープを除去と同時に行いました。
ポリープ自体は後日組織検査の結果、良性でした。
APCの結果、週に4回程度の少量の出血が、処置後は週に2回程度に軽減、処置後の違和感もありません。
但し今後1年位は出血が増大したり潰瘍になるリスクがあり、その場合は厄介です。
私は放射線治療の後、赤血球、白血球、血小板が(正常範囲内)低めですが、原因は骨髄抑制なのか放射線性直腸炎による出血なのか、さらに別なものなのかは不明です。
むしろMCV(赤血球恒数)が101fl(正常値80~98)が高いのが問題だそうです。
《MCV:数値が大きい場合、貧血気味の時に赤血球の粒を大きくして補うことで貧血をカバーするときに上昇する》
「放射線性直腸炎」は特に気にしているわけではなく、苦痛もありません。
そのうち改善するだろうし、別に一生このままでもよいと思っていました。
今回のAPC治療は希望したわけではありませんが、経緯は触れないでおきます。
本来の前立腺がんの治療後の経過が順調であり、この処置によりどんな展開になるのか少し不安なところもあります。
次回消化器内科の診察は3年後に定期的な大腸カメラ。
APCの治療実績もあるようなので心配には及ばないとも思っています。
« ダイコンの保存 | トップページ | 干し芋で手作り「いきなり団子」 »
コメント