証人尋問の傍聴
経験のない医師が手術を企てた事件で、患者4名が医師2名を訴えた裁判は大詰めを迎え、証人尋問が始まりました。
11月21日は岡本医師、本日(11月29日)は河野医師、塩田学長、松末病院長の3名の証人尋問ががあり、滋賀県の大津地方裁判所に家内と傍聴に行ってきました。
傍聴前に大津駅前で患者会のスタンディング、及び集会が開かれました。
マスコミは記者9名とテレビカメラ2社。
その後、徒歩3分程度の大津地方裁判所に移動。
大人数の傍聴希望者やTVカメラで職員の方も驚かれていました。
傍聴は定員40名程度ですが、希望者は2倍程度でリストバンドを利用した抽選となります。
家内は当選、私は落選でしたが、同じご夫婦で同様の方と途中交代で傍聴できました。
私たちが傍聴したのは、岡本医師と一緒に治療を行っていた放射線科の河野医師の証人尋問です。
河野医師は、あくまで滋賀医大の小線源治療は放射線医師の手腕が大半で、泌尿器科(岡本医師)の役割は手足でしかない。
そのため泌尿器科医の行う線源の挿入は誰がやっても結果は同じで、岡本医師が特筆して優れているわけではなく、他の医療機関と差はない…等の一点張りでした。(だから岡本医師の治療継続の必要はない)
その内容は事前の陳述書の内容と同様でしたが、言わされてる感がありありでした。
それに対し私も反証(意見書)を提出しています。(反証は私を含めて6名提出)
反証の内容は公表できませんが、河野医師は当時私に対して特にスーパーハイリスクの場合は、挑戦的で難しい治療である旨を発言されていたことを述べています。
以前は岡本医師と2人で病院のパンフレットにも掲載され、患者が全国から訪れる滋賀医大病院の目玉でした。
しかし今回のトラブルに巻き込まれ、2人の中は最悪です。(2人とも私の主治医)
まあ河野医師も組織に属している以上、上司の意志に背くわけにはいかず、被害者だとは思います。(医師としては腕も性格もすばらしい方と思っています)
証人は最初は緊張気味でしたが、原告側の弁護士の尋問が頼りないことでだんだんにマイペースとなり、のらりくらり状態で残念でした。
若い女性弁護士は滑舌が悪く、声も通らないこともあり、小線源治療のことをもっと学習し攻めてほしかった…。
井戸弁護団長は最後に一言だけ鋭い質問を投げかけました。その後の本日の本丸の塩田学長、松末病院長の尋問で活躍されたようです。
裁判の傍聴は初めて(もちろん原告にも被告にもなったことはないです…)でしたが、テレビでやっているのと同じでした。
冒頭裁判官の入場の後、テレビカメラの撮影が2分間あり、その後に証人が登壇、被告側と原告側の弁護士から尋問があります。
途中、「異議あり」とか「弾劾です」などと横やりが入り、そのたびに裁判官が判断し進行します。
(弾劾:相手のことを非難したり、相手の失敗や欠点などを取り上げて責めること)
次回は12月17日に大津地裁にて原告、被告の意見陳述があります。
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