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2016年11月

2016年11月30日 (水)

(8)治療<外部照射の入院>

治療の第2弾、外部照射治療です。8月2日~9月6日まで36日間入院しました。
入院は意外ととても味わい深い経験となりました。

 

◆入院1週間前(7月22日)
入院の1週間前に外来で胸部、腹部のレントゲン、MRI、放射線治療時の型取り、CT、そして診察と盛りだくさんの検査を行いました。なんだか緊張感も増してきます。
しかしもうあとへ引けないし、引き返す選択肢もありません。
まあおまかせするしかなく、自身の努力しろはありませんが…。

長期休暇を前に会社のがんの方3人と話をしました。
2度の摘出を行ったが転移はなく順調の方、摘出の後に化学治療中でリンパに転移の方、奥様が摘出をされた方の3人です。
そうでない方とは話せない内容も踏み込んで会話でき、共有化することで発散できる部分が多分にあります。

残務処理や引き継ぎとあわただしい日を過ごします。
頑張ってと声をかけてくれる方もおられてとてもうれしく思います。
入院の荷造りも少し緊張しながら…、でも会社が休めることの安堵感も正直なところです。
行ってきま~す。

 

◆入院(1週目)
8月2日に入院、その日から治療開始です。
初日の放射線の治療時間は20分間程。翌日からは10分程で終わります。
ところが3日目からいきなり食欲不振。治療の影響にしては早過ぎます。
まあ間食しなくなって良いかもしれませんが…。
原因は不明ですが病院食に飽きたのかもしれません。

治療は放射線のみで、それ以外はのんびりとひとりの時間を贅沢に使えます。
とてもとてもに楽しく過ごせました。
気持ちがのんびりとできたことは治療のひとつと感じます。

1日のスケジュールは、朝食前に30分~1時間の構内のジョギング。(一応入院患者なのでこっそりと)。
その後、お風呂かシャワーを浴び、放射線治療の後、ベッドでゆっくり新聞や読書。
午後は図書館で読書かパソコン(仕事も少し)。たまに昼寝もします。
夜は持参した映画のDVDをパソコンで見ますが、ベッドのテレビは全く見ませんでした。
入院期間中は終始、時間をもてあますことは全く無かったです。
そして毎週末(金曜午後から月曜日午前)までは自宅に外泊のために神戸に電車で帰ります。

L3
お願いして私の治療計画をいただきました。
黄色のラインの部分は100%、紫色は95%の照射等、照射場所毎に照射強度を5%刻みに綿密な計画がなされています。

 

◆入院(2週目)
8月9日は病院の近くで「びわ湖花火大会」がありました。
特別に病院の計らいで、屋上と最上階レストランが解放されます。
数年ぶりの花火でしたが、入院患者でワイワイと盛り上がりました。

8月11日は初めての山の日。
入院期間中の唯一の祝日で、治療はお休み。
朝から「比叡山」へ散策。
好天に恵まれ、とても気晴らしになりました。

8月14日はお袋の初盆のために外泊で出かけます。
昨年のこの頃のお袋は入院中でしたが、笑顔で最後の自宅への外泊をしました。
あれから1年…。
同時に私の病気も宣告から1年経ちました。過ぎてみればあっという間です。

またこの日は急なおう吐と食欲不振、その後緊急入院。(…これはペットのインコです。一家に同時に2名の入院となりました・悲)
そしてインコは6日後に退院しました。残念ながらよくなったのではなく、余命数日と宣告され最後を自宅で看取ってあげるためです。

 

◆入院(3週目)
結局インコは2日後に亡くなりました。
健康でしたが突然死でした。俺の身代わりになってくれたのかな?
私にはあまりなつきませんでしたが、いままでありがとう!6年間一緒に暮らした家族が居なくなってとても寂しい思いです。
でもインコの入院先はここでダメならどこに行ってもダメだったと思える医師に巡り会えたと思います。
(同様に私もS医科大でだめなら他へいってもダメだったと思っています)

私の方は治療開始3週目で放射線治療の影響が痔となって出てきました。
まあこれくらいな副作用はどうってことありませんが…。

 

◆入院(4週目)
8月26日ついに当ブログでカミングアウトしました。終活ブログになりませんように…。
そして便の回数と切迫度が高まってきました。
日に3~4回。朝直前と3回の食事の後にもよおし、その度に痔が痛くてたまにわずかな出血があります。まあお蔭様でお腹はスッキリ!

 

◆入院(5週目)
8月30日になってついに排便時の大量出血が発生。
そのたびに便器が真っ赤に染まりす。
ある程度の副作用は覚悟していましたが、さすがに血を見ると辛いです。
お願いして薬(ポステリザン軟膏)を処方していただきましたが、当然すぐには効果が出ません。でも排便はがまんできないので、出血してもどんどん出します(^_^;)。
結局、出血は2週間ほど続き、収まりました。

9月3日は、本格的な出社を前に、休日に1日だけ出社しました。
警務の方や業者の方…会う人全員が声をかけてくれました。嬉しいなあ~。

9月6日に予定通り36日間の入院が終了。
退屈しない、とてもぜいたくな入院生活でした。スタッフにも良くしていただき、もう少し居たいなあ♪などと名残惜しい思いで病院を後にしました。

 

◆退院その後
火曜日に退院後、自宅療養のためにその週は会社のお休みをいただいており、退院記念にささやかながら「上高地」へ1泊旅行へ。
嫁と二人の泊まり掛け旅行は新婚旅行以来初めてです(^_^;)
のんびりできたことがとてもごちそうでした。

退院後すぐの9月18日はお袋の一周忌。
色んな出来事がとてもたくさん起きたあっという間の1年間でした。

退院後3週目の9月28日に、診察に外来で出かけます。
O先生はいつもの話のツボに入り診察時間は30分と長くなりました。
楽しいですが…。
入院していた懐かしい6C病棟に現在の同じ治療の入院されている方を尋ねました。
病棟も懐かしいです。また入院してもいいなあ🎵
ある意味リフレッシュができ、良い想いとなった入院でした。

※太字は私が受けた放射線治療の結果
・D90=146.24Gy

 前立腺体積の90%に照射される最低線量
 通常120-135Gy  S医大では135-145Gy
 (数値が大きい方が再発を防げるが技術を要する)
・V100=99.99%
 処方線量100%で囲まれた体積が、前立腺全体に占める割合(100%がベスト)
・UD30=154.46Gy
 尿道体積の30%が受ける線量で、通常160Gy未満
・R100=0.27cc
 処方線量の100%以上が照射されている直腸体積で、通常0.2cc未満
血尿なし
・マイグレーションなし
 マイグレーション:シードが血流に乗り、骨盤内や肺などに飛んでいくこと。

 

人生最初で最後の長期休暇、長期入院となりますように…。

 

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

2016年11月27日 (日)

満開の野路菊と横尾山

【2016年11月26日・兵庫県神戸市須磨区・標高312m】

 

好天の日は出かけたくてむずむずしてきます。
今回はデジイチをぶら下げてお散歩です。

 

 

 

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ちょうど満開。
朝で人が少ないですが、たまに地元新聞に写真入りで記事が出たりした後はたくさん押しかけます。
<クリックで拡大します>

 

 

 

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後ろは明石海峡大橋。
<クリックで拡大します>

 

 

 

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横尾山から神戸市街と幻想的な大阪湾と生駒山塊。
手前は神戸空港です。
<クリックで拡大します>

 

 

 

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横尾山から栂尾山へ。
いつ見ても明るい景色です。
左側は鉄拐山、奥は明石海峡大橋と淡路島。

 

 

 

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くっきりの明石海峡大橋。
後ろは淡路島。
<クリックで拡大します>

 

 

 

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神戸は山、市街地、海がとても近いです。そして季節は秋から冬へ向かっています。

 

 

 

Dsc_6790
下りは旧六行全山縦走路、別名「分太郎道」を通ります。
急降下で滑りやすいコースです。(登りに利用した方がよいですね)

 

 

 

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ついでに「多井畑厄除八幡宮」へお参り。
<クリックで拡大します>

 

 

 

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七五三の方々もおられました。

 

 

 

 

奥須磨公園9:08→よこお野路菊の丘→9:40~10:00→横尾山10:20→栂尾山10:35~10:55→多井畑厄神11:23~11:43→奥須磨公園11:51

 

 

 

穏やかな秋晴れの日、近所でお散歩は満開の野路菊に会えました。
その後は標高は低いですが、急登の横尾山、そして明石海峡、淡路島を望む栂尾山のとてもなごむ景色に癒されました。

2016年11月24日 (木)

(7)治療<外部照射の方法>

放射線治療の第二弾です。
今年6月に行った小線源治療の後は、外部照射の治療を受けます。

放射線を出すシードを前立腺に埋め込んで、内部から治療することで、「内部照射」と呼びますが、今度は外部から照射するので「外部照射」と呼びます。
私の場合は、1日1回を25回、月曜日から金曜日まで祝日を除き、連続で照射します。
つまり週5回を5週間続けます。
滋賀県の病院ですので8月2日~9月6日まで入院しての治療となります。

 

Novalis Tx
私の外部照射治療に使用した機器は、ドイツと米国で共同開発された「Novalis(ノバリス)Tx」というものです。
高精度放射線治療システム(リニアック)という装置で、対象は全身、がんを切らずに治します。

装置自体が回転し、4方向から照射します。
正確な放射線照射を行うため、CTやMRIで得られた情報をもとに、三次元治療計画を立て、患者毎の樹脂製の固定具(シェル)で位置合わせを行い治療を行います。
S医大では2010年より導入、価格は7億5千万円で、最近行ったバージョンアップに8千万円かかったそうです。

照射精度が正確な分、健康組織への被ばく線量を軽減でき、また腫瘍に合わせて、形状の変化や強弱をつけられます。
強度変調放射線治療(IMRT)の機能も持っていますが、私の場合はその機能は利用しておらず、リニアックとして治療をうけました。

治療時に見ていると放射線が発射されるところが、4回の照射の都度形が変化しているのがわかります。
また治療時の患者の位置をX透視装置と赤外線監視カメラで正確に特定できるようで、そんな雰囲気がいくつかのモニターに映し出されています。

この装置は旧型では10x10cmだった照射範囲が22x40cmまで拡大し、より大きながんに対応でき、適応部位も拡大されているそうです。
私のがんはそんなに大きくありませんが、画像では見えない転移があった場合の予防的な意味で全骨盤にも照射していますので、その大きさが有効だったのかもしれません。

コンピューター計画時との誤差はわずか0.1mmで、さらに呼吸同調システムも装備しているそうです。
私の治療にはどこまで使用されていたかはわかりませんが、非常に高精度、高機能、高額な装置です。

 

Img_0007k
治療中にスタッフにお願いして、記念撮影してもらいました。
私の後ろにあるのが「NovalisTX」で、25回の照射を受けました。
毎日9時~10時位にインターホンで呼び出された後、実際の治療は装置に寝そべっているのが5分ほど、その間に1回が5秒ほどの照射を角度を変えながら4回照射します。
治療は痛くもかゆくもありません。

 

Img_0004
私専用の樹脂製の固定具(シェル)。
中央部分におしりを乗せ、右側が足となります。
事前にT字帯(ガーゼでできたふんどし)を付けて臨みます。
手前の2本の黒い線がフリーハンドのマジックで書かれたもので、足の付け根の外側の「+」のマジックと合わせますが、合わせ方も結構おおざっぱ、固定もゆるゆるでした。
そのことを質問すると、私の場合は小線源治療で高精度で内部照射していますので、あえておおざっぱに当てているそうです。

この放射線治療は同じ箇所には一生で一度しか受けられないので、私の固定具は間違いなく処分されていると思います…。

 

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2016年11月21日 (月)

ウコン、ヤーコンの試し掘り

【2016年11月19日】

がんには代替医療、食事療法、補完医療などは、効果があったり逆に害があったり様々な情報がありますが、治療を医師に任せるのではなく、自身でできる治療とも言えます。
まあ仮に効果があったとしてもエビデンスがないなどと賛否両論があります。
(効果があれば製薬会社が飛びつきます)
でもそうはいいながら実践してみたくなるのも心情です。
医師の治療を邪魔せず、補完することができればいいなあと思っています。

実践しているのは複数の情報で判断、かつ栄養のバランスを考慮しています。
たとえば便秘を治すことで腸の機能を向上させ、免疫力のアップにつながることもあるかと思っています。

一般的な野菜の他に、ニンニク、パクチー、セロリ、アシタバ、ニラなどが育っているちょっと変わった我が家の畑です。
今日は「ウコン」と「ヤーコン」の収穫前の試し堀りです。

 

◆ウコン

Dsc_0196
3月に植えたウコン。
発芽率は100%、その後も虫の害や風で倒れたりもなく丈夫で、しかも1株で500g位と大豊作でした。

ウコンはインド原産のショウガ科の植物で、生産量・輸出量ともにインドが世界一だそうです。
生姜を大きくしたような茎や葉で、根っこを食べます。
秋に白い花を咲かせることがあるとのことですが、私の畑では咲きませんでした。

 

P1090932
黄色はクルクミンだそうで、カレーはもちろん、沢庵、からしはウコンの色です。
マーガリン、チーズの着色にも使われているそうです。
消化器や肝臓によいそうです。二日酔いにも有名ですね
私が育てたのは秋ウコンで、ポリフェノールも5%程度含まれています。

もちろん、目的は抗がん作用です。
1990年にアメリカ国立がん研究所が、「がん予防の可能性のある食品成分」の中にウコンが含まれていたそうです。
乾燥させて粉末にするのが一般的ですが、乾燥時に効能が減少するかもということで、生でミキサーにかけてブロック状にして冷凍しました。
欲しい時に1ブロックを熱湯をかけていただく予定です。

<12月11日追記>
ウコン酒を作りました。
作り方は梅酒と同じ。

P1090984
ウコンをスライスしてホワイトリカーに漬け込んで2週間経ったもの
3ヶ月で完成です。1回に大さじ1杯をいただきます。

 

◆ヤーコン

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ヤーコンはアンデスが原産で生活習慣病予防効果のほとんどを網羅しているらしいです。レンコンや梨のような食感で甘さがありますが、カロリーはさつまいもの半分と芋類の中では最低だそうです。
でも最高なのは、オリゴ糖の固まりで、含有量は世界一(もちろん野菜No.1)です。

腸では善玉菌のエサになり、水溶性の食物繊維と共に腸内環境を整え、よい便となります。
100g中の成分は炭水化物が14g、その内8gがオリゴ糖、残り6gが果糖、ブドウ糖、ショ糖で、またやポリフェノールは発がんの予防効果や老化防止があり、赤ワインと同等に入っているそうです。
ミネラル、カリウムも含まれていて体内の塩分の排出させるため、高血圧にも効果があり、
さらにカテキンも含んでいて虫歯にもなりにくいという良いことずくめ。

苗はネットで事前予約し、適切な時期に届きます。
ひまわりに似た花がさくそうですが私の畑では咲きませんでした。
1株で1個20cm位の芋が15本ほど収穫(1株でバケツいっぱい)でき、6株植えたので90本ほどの豊作となりました。
まずはきんぴらにしましたが、1-2週間ほど放置した方が甘みや養分が増すらしいです。

ウコン、ヤーコン共に保存方法や、何かよい調理方法をご存じの方は教えて下さ~い。

2016年11月15日 (火)

紅葉と絶景の白尾山

【2016年11月12日・岐阜県郡上市白鳥町六ノ里・標高1,612m】

先週の里山に気をよくして、少し高くてアプローチの長いところに登ってみました。
この白尾山は手元の「岐阜の山旅100コース美濃・下」の2010年度版では、積雪期しか登れない山で照会されていますが、近年夏道が開かれたとの情報を聞き、好天の中、出かけて来ました。

 

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いきなり紅葉が出迎えてくれます。

 

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紅葉は登山口付近がちょうど良い感じです。

 

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新しい林道と交わるところ。
ここまで車で来れるかどうかはわかりません。

 

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ツグミが楽しそうに飛び回っていました。

 

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「白尾スキー場」の一番高いところにあるリフト。
それにしても快晴です~。       

 

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スキー場を過ぎれば、美しいブナ林が随所に見られます。

 

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頂上到着。

 

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頂上もブナの木々がとてもステキで、広々として晴れやかでとても良い雰囲気です。
しかも終始独占。

 

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御岳のアップ。 絶景を見ながらゆっくりと昼食。

 

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乗鞍岳。左には穂高連峰も望めます。

 

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最後は霊峰白山。
よく見ると左側に室堂の小屋も見えます。

 

白尾山登山口9:49→しらおスキー場ゲレンデトップ10:53→白尾山12:04(昼食)13:16→しらおスキー場ゲレンデトップ14:12→白尾山登山口15:11

 

思いのほか、登山口付近の紅葉、途中のすてきなブナ林、頂上の雰囲気、そして展望も抜群、最後は「美人の湯しろとり」が登山口からすぐの所にありと、とてもよい山でした。
この日は誰にも会いませんでしたが、もっと登られてもよいと思います。
とても癒される、また来たいなと思う山でした。

2016年11月 6日 (日)

白毫寺から五大山と三日月山

【2016年11月5日・兵庫県丹波市市島町白毫寺・標高569m】

 

兵庫県内で紅葉の見頃を探すと氷ノ山周辺を除いてはここ「白毫寺(びゃくごうじ)」のみでした。
さっそく、「五大山」にハイキングを兼ねて出かけました。

 

 

 

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情報の通り、白毫寺の紅葉は始まっていました。

 

 

 

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奥は人間界と仏の世界を結ぶといわれる「太鼓橋」。
知らずに渡ってしまった…。

 

 

 

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こじんまりとした紅葉の風景です。

 

 

 

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紅葉の穴場とのことでしたが、まあ見頃と言えばそうですが、規模は大きくありません。

 

 

 

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5月には120mに渡る見事な藤棚です。
この横が登山口です。

 

 

 

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白毫寺から尾根までは、わかりにくい部分や一部倒木がありました。

 

 

 

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なんだかんだと「五大山」の山頂到着。
いつも撮影する「白毫寺まで60分」の道標。
いつもなぜか惹かれる道標です~。

 

 

 

P1090748
「三日月山」山頂。ここは初めてです。
樹木は切り払われていますが、展望はありません。
「分水界の径」はこの尾根を境に水が日本海と瀬戸内海に分かれる境となる道のこと。(分水嶺と同意)

 

 

 

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コース上にあった、三角形と四角形の石。

 

 

 

 

 

駐車場9:45→白毫寺9:47~10:10→五大山11:02~11:14→三日月山11:45~11:50→五大山11:46(昼食)12:28→白毫寺13:32~13:43→駐車場13:49

 

 

 

登山者には一人も会わず、イノシシの親子連れを2組見ただけでした~。
それはそれでのんびりと楽しめました~。

下山後は、西脇市の「官兵衛の湯」へ。
(湯船の脇や洗い場は畳でできていました。いい感じです)

今年の6月のハイク以来、2回の入院を経て、初めてのピークハントを含むハイキング。
無事にしかも休憩なしで登ることができました。うれしいなぁ~。
まだまだ行けるぞ\(^_^)/

2016年11月 1日 (火)

(6)治療<小線源治療とシード>

<小線源治療とは…>

私の受けた小線源療法は、放射性物質を前立腺に挿入してがんの間近から放射線を照射するものです。
ブラキセラピー(brachy therapy)とも呼ばれています。
ブラキは「近接した」という意味で放射線源と照射目標が近いことです。
前立腺がん以外では舌癌や婦人科の癌に対して行われているそうです。

1970年代にアメリカで開始された治療法で、アメリカでは年間50,000人以上がこの治療を受けており、全摘手術を受ける人とほぼ同数になっています。
全摘手術に比較すると楽な治療で、3泊4日の入院となります。

日本では放射線の規制が厳しく、2003年から開始、また私が治療を受けた病院では2005年より開始し、年間120例程度、累計で800例の実績があります。

治療は下半身麻酔をかけた上で超音波の画像をみながら会陰部(肛門と陰嚢の間)から筒状の針を刺入し その針の中を通してシード線源(直径約1mm、長さ約6mm)を挿入します。
一般的に50~100個ほどのシード線源が前立腺内に留置されることになります。
私の場合は、前立腺に47個、精嚢に4個の計51個を留置しました。

線源は外殻がチタン製カプセルになっており、この中に放射性物質が密封されていますが、放射線は挿入後徐々に弱まり、2ヶ月後に半減、1年後にはほぼゼロになります。
この時に体の外に出る放射線は非常に弱いもので、周囲の方に与える放射線量は人が自然に受けている放射線量より低くなりますので心配無用です。

このシード線源は、一度体に入れると出すことはせず、一生埋め込んだままです。
そのため火葬した場合でもチタン製ですので骨と一緒に残ると思います。
但し1年以内に死亡した場合は火葬する前に、挿入した病院に担ぎ込む必要があります。
処置後でないと火葬はできません。
そのためにいつも「私は前立腺にヨウ素125の放射線源を永久留置しています…」などと書かれたカードを携帯しています。(留置後1年間の義務)

私の体に入っているチタン製カプセルは、新たに今年から採用された樹脂の編み糸を巻いたものでS医大では私が2例目だそうです。
Photo
従来のものは一番上の写真のように外形がチタン製カプセルであったものが、新型(セラストランド-SL)は、その上から樹脂製の編み糸で包んだもので、直径1mm、長さ6mmのものです。(写真中央と下段)
新型は日本メジフィジックス(株)が今年5月9日にプレス発表、納入は6月10日から開始されたもの。
私の手術は6月21日でしたので新製品の初期ロットを利用したことになります。
<写真は日本メジフィジックス(株)HPより>

従来のものは、まれに体内に埋め込んだ後に血流に乗って肺などの他の部位に移動することがあったり、尿に混じって排出されたりすることもあったそうですが、新型は滑り止めがついたため、滑りにくくしたイメージです。

数年前までは私のような悪性度が高ければ小線源療法は適さないと考えられていましたが、ホルモン治療+小線源治療+外部照射を併用(トリモダリティ)することで、私のようにPSAが30ng/mlを超えるケース(私は49ng/ml)や精嚢浸潤があっても、以前は再発率の高かったケースでも良い結果がでています。
但し、転移の無いことが条件です。
またこのような高リスクに対応できる病院は、東京、滋賀、奈良、広島、徳島、福岡の6箇所しかありません。


治療実績は、S医大の5年間でのPSA非再発率(再発率は100から下記を引く)は下記の通り。
・低リスク…98.3%
・中間リスク…96.9%
・高リスク…96.3%
…ととても良い結果です。再発患者は800名中11名(1.4%)だそうですが、その方達はもともと画像には写らないかくれた転移があったそうです。
私の悪性度は「高リスク」ではなく「超高リスク」であり、治療実績は公表されていませんが、O医師いわく悪性度は800名中の上位1~2割に入るそうです。
少し厳しいかもしれません…。

 

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

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