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2016年10月

2016年10月28日 (金)

(5)治療<小線源治療>

昨年の6月にがんが発覚、1年経ってやっと本格的な治療に入ります。
その間にお袋との別れもあり、精神的に辛かった日々。
過ぎてみればあっという間でした。

がんの治療でもっとも大切なことは、最初の治療で確実に完治させることです。
今年が勝負、全力投球です。
でももう神様は決めているのかな?
治療方法が決まり、乗っかるしかないのですが…。

昨年8月から行っていたホルモン治療で前立腺を小さくし、その次に行うのが小線源治療です。
この治療は、放射線の入ったチタン製シード(直径1mm 長さ6mm)を前立腺に埋め込んで、がんの至近距離から放射線を照射するものです。

 

◆2016年6月3日<プレプランの日>
プレプランとは、小線源のシードを埋め込む手術の2週間前に外来にて行う事前調査です。
直腸に挿入したエコーで前立腺の形態を3次元的に解析してコンピューターに取り込みます。
このデータをもとにシード線源の配置や使用線源数を決定、その後にシードをアメリカに発注、2週間後の到着を待ってすぐに手術です。
いよいよ治療が始まった実感です。

 

◆6月10日<初めての写経>
山の友(O先輩)が亡くなり、その際の納骨時に使用する写経を頼まれました。
写経は経験がなく心配でしたが、やってみてとてもよいものだということがわかりました。
故人のこと、お袋のこと、自分の病気のことを思いながら…。でも没頭できました。
予定より多い5枚が無事完成しました。

 

◆6月11日<最後の?ハイキング>
いよいよ手術が来週にせまり、最後のハイキングを高御位山へ。
有名なササユリは終わりかけでしたが、展望もまずまずで楽しめました。
今度いつ行けるかな?
そう、再開も高御位山にしよう!などと思いを巡らせながら…。
副作用さえ軽ければ9月に行けるだろうか?

 

◆6月12日<仕事や畑>
来週からの1週間の入院に備えて仕事や農園の夏野菜の準備を済ませます。
周辺からも励ましのお言葉がとてもうれしく感じます。
頑張るぞ❗

 

◆6月20日<入院(手術前日)>
入院先の滋賀県まで家内も同行してくれました。
主治医のO医師と手術前の注意を聞きます。
まあ本題は最初の5分ほどで、その後は先生の人生観や現在の職場の出来事等を2時間ほどたっぷりお話しをしました。
技術、知識、経験、実績はもちろん、正義感あふれる人間的にもとてもよい方だということがわかりましたが、相当お忙しい中の長時間のお話はありがたいです。
この医師なら命を預けられるし、この医師でダメならどこへ行ってもダメだったという事を強く感じました。
明日が手術。でも少し緊張します。
本日の昼飯以後、翌々日の朝まで絶食です。

Dsc_0052
ちょっぴりうれしい初めての個室。

 

◆6月21日<手術当日>
いよいよ手術の日。手術前の準備で慌ただしく、また緊張している中、あと1時間で開始という時に北朝鮮がミサイルを発射したらしいニュースが…。
ホントに勘弁してほしいです~。

手術は1時間40分で終了。
麻酔の針3本がちくっとしただけで、痛みはまったくなく、手術室に流れるBGMを聞きながら留置されていくシードの画面を見ながら冷静でした。
シードは51個埋め込みました。その内4個は精嚢にも。
生検よりずっと楽。これでワンステップ進んだ。これで助かるのか…?

ところで今回は初めて個室に入院です。
自慢ではなく、放射線を扱うための強制ですので保険適用なんです。
日本の法律で2日間ほど部屋を出られません。
また入室は家族でも禁止です。
そのため部屋のドアの内外に「放射線管理区域」の看板が付けられます。

 

Dsc_0057
病室のドアの内側。
前日までなかった「注意!許可があるまで病室から出られません」の貼り紙。

 

Dsc_0059l
同じく外側。
「放射線管理区域」、「入室禁止」の貼り紙。

 

◆6月22日<手術翌日>
手術翌日、朝から歩けるますがカテーテルもついていて尿は管を通して出ています。
血尿は徐々におさまってきましたが、外出は禁止です。
個室にはLanのモジュラージャックがついていてパソコン、ネットやり放題。
なのでついメールや携帯でちょっと仕事。(これがダメなのかなあ)

 

◆6月23日<退院>
手術から2日目、退院の日です。
歯磨き中や水を思うと尿を漏らしてしまいます。病室は3秒でトイレに行けるのに、3回ほどしくじってしまいました。
まあ数日で改善すると思いますが、とても情けない…。

体から出る放射線量が1m離れた地点で1cmあたりの線量が1.8μSv/h以下であるかを計測し、よければ放射線管理区域の制限が解除され、病室から出られます。
(挿入したシードに入っているヨウ素125は2ヶ月で半減、1年でほぼ無くなります。飛行機に乗ってあびる放射線よりも少ないもので、もちろん周囲に悪影響のある線量ではありません。もちろん家族にも)
結果は、予定通り3泊4日で退院できました。
ところが電車、バスを乗り継ぎ自宅まで3時間。尿が心配でしたがトイレのある車両を選んだりして事なきを得ました。

 

◆6月24日<自宅療養>
4日間の入院後、1日自宅療養。血尿、血便は少しありますが、のんびりと休暇を楽しませてもらいました。

 

◆6月27日<1週間ぶりの出社>
なんとなくみんなの目線や空気があたたかく感じます。検査入院などと理由を付けていましたが、たぶん摘出手術をしたと思われているかも?
(休暇で迷惑をかけて申し訳ないです)

 

次の治療は外部照射が1ヶ月後に始まります。
それまではほぼ日常業務、生活ができます。
体は従来からさらなる頻尿等の変化がありましたが、前に進んだことで気持ちは少し楽になりました。

 

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

2016年10月23日 (日)

淡路島で里山散策

【2016年10月16日・兵庫県淡路市】

 

淡路島へ里山ハイキング。
明石港から船で岩屋港へ、そこから歩いて「あわじ石の寝屋緑地」をのんびりと散策します。

 

 

 

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いつも見とれてしまう、船から見る明石海峡大橋。

 

 

 

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人よりもネコの方が多い感じがする「岩屋商店街」。

 

 

 

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昭和を感じる「扇湯」。

 

 

 

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じつにレトロです。しかしお風呂はとても清潔感があります。

 

 

 

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この「扇湯」や淡路島を舞台にした映画『あったまら銭湯』の淡路島先行上映会が本日開かれているようです。ちょっと見たいなあ~。

 

 

 

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「淡路SA」を望む。
サービスエリアの中ではピカイチの絶景ではないかと思います。

 

 

 

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「あわじ石の寝屋緑地」は兵庫県が整備して昨年4月に開園した、新しい公園です。
整備前の少し荒れた道とは雲泥の差です。

 

 

 

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恐竜の卵発見!
今年の秋は雨が多いですね~。(きのこです)

 

 

 

P1090621
ケガを負った「とんび」を発見。
左側の翼が折れたように見えます。
鳥は体重が重いと飛べないため、多頻度の小食で食いだめができないそうです。
歩くことしかできなくなった「とんび」さんは、食べ物を摂ることができずあと数日の命と思われます。とてもかわいそうです…。

 

 

 

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明石海峡大橋の真正面。あまり見たことのないアングルです。

 

 

 

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鳥の糞。(アケビの種?)

 

 

 

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鹿orウサギの糞。
ひろい芝生広場は誰もおらず、のんびりと昼食をいただきました。

 

 

 

Awaji
本日の歩いたコース。
スマホのGPSですが、合計10kmほどの距離でした。
上部の斜めの線は明石海峡大橋です。

 

 

 

入院前の6月に歩いたコースです。
相棒(先輩)と、退院後に行けたらまた同じコースを行こうねと約束していました。
約束を果たすことができてよかったです。
次は山登りに行きたいなぁ。。。

2016年10月21日 (金)

食欲の秋

8月~9月にかけて食欲不振が続いていましたが、秋の到来と共になぜか食欲が戻ってきました\(^_^)/
…というわけではありませんが、10月になってBBQづくしです。

 

Img_0425
10月1日に出かけた、兵庫県たつの市の「道の駅みつ」。オープンは6年前と比較的最近です。
海鮮BBQは、魚売り場でセット品が準備されています。
土曜日のお昼時でしたので予約していましたが、BBQエリアを利用したのは私達だけ…。
おかげで仲間3人がゆっくり会話ができ、楽しめました。

 

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10月15日のこちらのBBQは、借りている農園の仲間達40数名の大所帯。
ローストビーフ用の肉だけでも3kg。

 

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当日の朝に調達してきた「鰆」。
魚の先生によりますと、文字はさかなへんに春と書きますが、秋も美味しいとのこと。
その先生が現地で丸ごと刺身にしていただきました。鰆の刺身は初めてですが、絶品でした~。

 

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鮭はホイル焼き。これが4枚あります。

 

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海老は100尾くらい

 

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オマケ。
BBQ大会終了後、自身の畑の芋掘りです。
(奥はウコン)
今年は暑さのせいか(へたくそなだけ)少し小振りです~。

たくさんの新鮮なごちそうで、大盛況のBBQ大会でした。
このところ4つ足動物の肉を食べるのは控えていますが、海鮮ならOK。
ところで最近イモ、カボチャが好きになってしまいました。(やっぱり…)

2016年10月 9日 (日)

(4)治療<ホルモン治療>

実際に行った治療についての記録です。
1回目はがん宣告直後から行った、ホルモン治療(内分泌療法)についてです。

前立腺がんは男性ホルモンの影響で増殖・進行していくため、男性ホルモンをブロックすることで進行を抑えることができます。

男性ホルモンは95%が精巣から、5%が副腎から分泌されているそうですが、ホルモン治療は投薬と皮下注射で男性ホルモンをカットし、がんで肥大した前立腺を小さくし、その後に放射線治療を行いやすくします。

ホルモン治療は腫瘍マーカーを下げるには効果がありますが、一時的なもので根本的な治療ではありません。

 

◆方法
「カソデックス錠(非ステロイド性)」の1日1回の服用と、平行して皮下注射(LH-RHアゴニスト製剤)のリュープリン、またはゾラテックスをおへその下あたりに注射します。
投薬と注射を合わせてCAB療法と呼びます。

 

◆副作用
(上段が一般的なもの、下段の「→」が私の場合の副作用)

1.排尿障害(尿が出にくい、排尿時の痛み、尿失禁、尿漏れ、血尿、頻尿など)
→頻尿のみあり。

2.ホットフラッシュ(顔面のほてりや発汗等)
→ホットフラッシュが1日に数回ありますが、生活や仕事に影響はありません。

3.骨粗しょう症(長期におよぶ場合、骨密度が低下し骨折のリスクが高まる)
→初期の数ヶ月、朝起きた時に間接からポキポキと音がしましたが、現在はありません。
 骨密度の評価は機会がなくやっていませんが、実感はありません。

4.女性化乳房
→ありません!

5.肝機能障害(倦怠感や食欲不振など)
→一時肝臓系の値が悪化しましたが、投薬(ウルソデオキシコール酸錠)により、現在は正常値に戻りました。

6.性機能障害、性欲減退
→チン黙です(-.-)

 

Psa1606k
<縦軸がPSA、横軸は時間です。クリックで拡大します>
腫瘍マーカーであるPSAは、人によってはある程度までしか下がらないこともあるようですが、私の場合は順調に下がっており、とてもよく効くようです。

 

問題なのは体が抵抗性を持ち、やがて効き目が薄れてしまうことです。
そのため長期継続の場合は、薬をかえたり一時的に休止するなどの方法がとられます。
現在はPSAは下がり続けており問題になっていませんが、既に開始から1年以上継続(途中3ヶ月間の休薬あり)しており、今後投薬(注射含む)を止めた時には不安です。
主治医に相談すると、「今からそんなことを気にしないことだ」と言われました。そうします。

ホルモン治療は乳がんでも行われていて、共に性ホルモンが影響するがんで、治療法は似ているところもあるようです。

前立腺がんでの副作用は、男性ホルモンをカットしますので、体が一部女性化し、女性の更年期のような症状が現れます。
私の場合は上記の外に体毛が若干薄くなる、運動しても筋肉がつかない等がありますが、ジョギング等はやる気も含めて従来通りできており、生活や仕事は従来通り可能で副作用はとても少ない方のようです。
言っておきますが、男性に興味がわいてきていることは一切ありません(笑)

 

                            前立腺がんとの闘い〈INDEX〉

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