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2016年9月

2016年9月24日 (土)

上高地散策

36日間の入院を終え、治療としては大きな山場を越えました。
退院直後で、若干の副作用があるものの生活には支障はなく、記念としてささやかながら一泊で上高地へ散策に出かけました。

上高地は槍、穂高への登山口として利用したことはありますが、通過しただけで散策するのは初めてです。
主な目的はの~んびりすることと、家内の趣味であるバードウオッチングです。

 

P1090369
天気が…。
雨+雷。この日は台風の影響で大雨洪水警報もでました(>_<)

 

 

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まあ雨のおかげで大正池の幻想的な景色もみられましたが~。

 

 

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翌日は晴れ。河童橋から望む穂高は少し雲がかかっていますがまずまずです。
また穂高登りたい~!

 

 

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河童橋から梓川と焼岳。

 

 

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今回は明神池まで鳥を見ながら散策です。

 

 

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自然にしては出来過ぎの感のある「田代池」。

 

 

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NHKの日本百名山の穂高岳のガイドをされていた山岳ライターの小林千穂さんが紹介されていた「岳沢湿原」。
楽しみにしていましたが、期待通りでした。

 

 

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今回の宿泊は、大正池ホテル。
河童橋からは離れていますがその分静かです。
そして部屋の窓から大正池と焼岳が目の前です。

 

 

Dsc_6440
同じく部屋の窓から焼岳の山頂を望む。
お風呂やレストランからも望めます。

 

 

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ここからは少し鳥の写真です。
「サメビタキ」の幼鳥かな?

 

 

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「ゴジュウカラ」。

 

 

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よく見えませんが、たぶん「ミソサザイ」。
日本で最小種の一つで、体重が7~12gしかないそうです。
それ以外に、カケス、コガラ、ヒガラ、マガモ、オシドリがいました。

 

 

Dsc_6470
オマケ。

 

 

一度上高地の朝を迎えてみたかったという家内。
予想通りとてもすがすがしい朝の空気がとてもごちそうでした。

雨も降りましたが、ゆったりとした時間、自然美を堪能した2日間でした。
来週からの36日ぶりの会社もがんばるぞ~という気持ちにさせてくれた、豪華ではありませんが、気分は贅沢な旅でした。
小さな幸せに感謝です。。。

2016年9月19日 (月)

(3)治療方法の選択

流れにまかせるか?

宣告の後、まずはホルモン治療をスタートさせました。
N医療センターの計画では、ホルモン治療(注射と投薬)で前立腺を小さくした後に放射線治療を行うとのこと。
このまま黙っていれば自動的にこの流れに乗ります。これでよいのか…?

悩んだ理由の一つが主治医のN医療センターのS医師の対応ぶりです。
このS医師は常に忙しさを前面に出すタイプに感じており、とても命を預ける気になりません。
まあ医師が悪いのではなく、病院の体制が問題と思いましたが本当のところはわかりません。(患者が多すぎる?)

 

前立腺がんの治療の選択肢は他と比べて多い方ですが、それぞれのリスクに対してはそんなに多くありません。超ハイリスクの私に合うのは…?
1.PSA監視療法…主に高齢者向けのため、対象外
2.全摘出手術…精嚢への浸潤があり、対象外(手術不可能)
3.小線源治療…中間リスクまでしか対応できないため、対象外
4.ホルモン治療後にIMRTやIGRTによる放射線治療(外部照射)…対象
5.粒子線治療…保健適用外で300万円の負担を要するが、対象
6.小線源治療(内部照射)+外部照射+ホルモン治療…対象(別名トリモダリティ)

7.化学治療(抗がん剤)…転移があればこちら、現状では対象外
8.その他(HDR、HIFU)…一般的でない

もう一つ重要なことは、放射線治療は一生で1回しか受けられないということ。(別な部位は受けられますが)
全摘出した場合はその次に放射線治療が可能であり、一般的に医師もそういう進め方をする場合があるようです。
しかしがんの場合は初めの治療がその後に大きな影響を及ぼします。つまり1回目に全力投球すること重要で、大きな決断が必要です。
結局、私の場合は選択肢は4~6項の3種類です。


現行の主治医であるN医療センターのS医師に継続してお願いするなら、「4.ホルモン治療後にIMRTやIGRTによる放射線治療(外部照射)となります。
※後で分かったことですが、この治療では5年生存率は90%を超えますが、その後の再発率は50~70%以上となるようです。

宣告から1ヶ月(今から1年前)では、このような選択肢を冷静に検討できる知識はなく、どうすればよいのか、どう調べるのか、転院などできるのか、まったくわかりませんでした。
情報は同じ病気の先輩に聞くか、書籍やネットなどになります。

・先輩…全摘出手術をされた方や、家族が同じ病気の方に聞きましたが、進行具合が近くないとあまり参考になりません。
・書籍、ネット…こちらは大活躍です。
多くの書籍を購入したり借りたりしましたが、たまたま購入した本(写真)がとても参考になりました。

Images

この書籍の情報からネットを利用し、たどり着いたところがS医科大付属病院のO先生(教授)です。
さっそく病状を直接メールしたところ、「11月に予約を取っておいたので、現在かかっているN医療センターでの検査データ(画像データや生検時のプレパラート)を持参し来て下さい」とのすみやかで丁寧な返信をいただきました。

すぐさまN医療センターにデータ作成を依頼し、持参の上診察を受けたところ、「根治可能です。但し転移がなければ…」とのお言葉をいただきました。
ちなみに初診の日、受診前に読んでおいて下さいと渡された書籍が同じ上記の本でした。(O先生のことが掲載されていますので…)

こちらでの治療内容は上記選択肢の6.項の「小線源治療(内部照射)+外部照射+ホルモン治療(別名トリモダリティ)」です。
さらに外部照射では全骨盤照射も可能であるとのこと。
それを担当するのが放射線科のK医師で、O医師とのチームワークがすばらしいとの評判です。

外部照射はがんのある前立腺に外部から照射するのはもちろん、予防的に骨盤やその付近のリンパ節にも照射を行うものです。
私の場合は画像での転移は確認できませんが、骨盤への転移やリンパ節転移の可能性が充分にあるためです。
ちなみに全骨盤照射は地元の兵庫県ではできない治療だそうです。

ところがその治療は現在120人待ちで開始は1年先になると…11月に初めての診察を受けてから、治療開始は翌年の12月!
O先生はその間のがんの進行は大丈夫とのことでしたが、年齢も58歳と比較的若いため不安が増します。
結局、キャンセルが出たとのことで7月開始できるとの情報を得ました。

治療は、S医科大付属病院「O先生によるトリモダリティ」に決定!

この間、母親が亡くなりました。
葬式の日には隣に座っている父親よりも私の葬式が先かなと思っていましたが、O先生に出会ってからは、ぼんやりと寿命が少し伸びるかなと感じました。

この病院には、泌尿器科の医師は15名程度おられますが、この治療はO先生のみで行われております。
O先生が神様のような存在に思えてきました。

 

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2016年9月 2日 (金)

(2)ステージ確定

8月7日に受けたがん宣告ですが、その進み具合(ステージ等)により予後が大きく大きく左右されます。
その結果は8月28日に聞くことになっています。

ところがその日の朝、入院中だった母危篤の一報が入り、急ぎ岡山の実家まで走ります。
まずは緊急を要しないことが判明し、再度神戸にもどり、午後から診察です。

 

◆2016年8月13日
休暇を取り、N医療センターで採尿、採血、レントゲン、心電図、触診、超音波、問診と盛りだくさんの検査を受けます。

◆8月17日
午後から休暇。骨シンチグラフィー(放射性像影材を注射しCT撮影)し骨への転移の有無を検査。

◆8月24日
針生検(needle biopsy)のために十数年ぶりの入院。
前立腺の組織を採取するために、手術室で約20分間、局所麻酔ですが鈍痛を我慢し、10個のサンプルを取り後日結果を聞きに行きます。
検査後は血尿や血便の為に1泊の入院となります。
嫁が付き添ってくれましたが、手術室から出てきたときは、初めて動きが病人になっていました。

◆8月28日
結果を聞きに行く日、朝3時半に親父から入院中の「母危篤」の電話。
友人にインコを預け、実家近くの岡山の病院へ向かうも、親父の早合点で命に別状はありませんでした。
とんぼ返りで午後からN神戸医療センターで検査結果を聞きに行きます。
結果は・・・
・TNM法…T3bN?M0 嚢へ浸潤あり(N?は骨転移の有無が数ヶ月後に判明予定、なければ0)
・グリソンスコア8(4+4)…悪性度は2~10のうち8つ目
・生検のヒット率6割(6本/10本中)
・PSA(腫瘍マーカ)49.1(0~4が正常)
結論は『超ハイリスク』で、厳しい内容でした。

肝心なことは、転移の有無ですが、主治医は「びみょ~」などと無神経な言い方。
骨シンチグラフィーで、影が2カ所ありそのうち1カ所は17歳の時の骨折跡で、これはOK。
残る一つは骨盤あたりに影があり、怪我等の心当たりはありません。
今後始めるホルモン治療により3~4ヶ月後にその部分が縮小していればがんだったことになり、変化がなければ元々あったもので、画像上では転移はなしということになります。

この転移の有無で今後の治療方針が大きく変わります。
放射線か化学治療(抗がん剤)の大きな境目です。
思ったより進んでいること、医師の「びみょ~」の言葉が耳に残り、また母のこともあり眠れぬ夜が続きます。

 

Prostate
「がん情報サービス」hpより拝借

骨盤への転移の結果が出るのが来年1月頃になるので、まずは本日(8月28日)よりカソデックス(ホルモン剤)の投薬開始。
生き残ることができるのかそうでないのか厳しい状況であること、転移の有無という不確定要素の課題を残し、ひとまず治療がスタートします!

 

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