拡大コピー
【2013年2月24日】
農園主さんに、壁に絵を描いて欲しいと言われました。
…と言われても絵心があるわけでなく、開設時に1.5m程度の看板を作った事があるものの、コピー機を駆使して作ったものでした。
今回は、農園のユーザにも声をかけて壁画プロジェクトを立ち上げました。(大袈裟な表現やなあ…)
まあ、1ヶ月間の図案の募集、選考会(飲み会)、下絵描き、ペンキ塗りと農園主さんとみんなで楽しみながらのイベントです。
<書くのは農園の道具入れ>
元はトラックのアルミコンテナです。
<図案はT氏が推薦のものに決定>
ネットから探したそうですが、著作権フリーのもので、農園とは関連がないものも面白いとのみんなの意見で決定です。
■ここで、その原画をどうやってアルミコンテナに書いていくかです。
素人なので、試行錯誤です。
<まずは、パソコンでの作業>
適当に格子状の線を入れます。
その後、パソコンの画像ソフトで絵柄と格子の交点の座標を求めます。
(カーソルを交点に持って行くとX,Yの座標の数値が表示されることを利用)
その数値を実際の壁面の寸法に換算して下絵(A3大)に手書きで書いていきます。
<農園主さんは、元大工さん>
次に下絵の格子を壁面の寸法に換算して、「墨壺」で罫書きます。
今回は見やすい赤の墨を使用しました。
その後、下絵にあるX,Yの数値のポイントを壁面にプロットしていき、それらを鉛筆でつないでいきます。
(墨壺の写真はイメージです)
<次は指矩(さしがね)を利用>
指金と書いたり、別名曲尺(かねじゃく)とも言われ、かなり便利で知恵が満載の工具です。
ちなみに表に出ず人をそそのかして何かをさせることを「さしがね」というようですが、ここでは工具として利用します。(当たり前…)
さしがねはプロットするための寸法を測ることの他に、プロットした点を曲線で結ぶ作業に使います。
フリーハンドでもよいのですが、指金を手で曲げて曲線定規として使いました。(平らな面を手で反らせる)
半径が途中で変わる曲線などもスムーズ引けますが、2人がかりでの作業となります。
<罫書き線をマジックでなぞります>
塗装前に全体像を確認し部分的に修正します。
そしてペンキ塗り作業です。
今回は水性のペンキを使用します。
最近は油性に比べ耐久性は申し分ありませんし、何より扱いが楽、臭わない等メリットがたくさんあります。ここは手分けをして塗っていきます。
<堂々完成です\(^_^)/>
実際は塗料が乾いた後、2度塗りを行います。
難関は、10cm大の下絵を2.6m×2mの26倍の長さの壁面にいかに忠実に再現するかでした。特に目の位置、大きさなどは慎重に行いました。
プロなら苦労はしないと思いますが、今回の方法はこの程度の拡大率ならそこそこいけそうです。
こんな大きな絵を描いたのは初めてです。まあ最初で最後と思いますが…(^^)。
でも、なんで農園にクジラ?
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