上海磁浮快速列車
【2011年2月24日・上海市】
磁浮快速列車とはリニアモーターカーのことで、上海トランスピッドとも呼ばれています。
現在リニアモーターカーで常時営業運転している世界で4箇所。
その内3箇所は最高速度がせいぜい100km/hまでで、400km/h超えはここ上海のみで当然世界一です。
上海は都心から浦東国際空港までの交通機関として従来は路線バス、ホテルのバス、タクシーしかなくとても不便でしたが、現在は上記にプラスして地下鉄とリニアモーターカーが乗り入れてとても便利になりました。
29.863kmを7分20秒で結びます。
<斬新なリニアの始発駅>
都心からの地下鉄2号線の「龙阳路駅」にて乗り換えます。
<リニアの軌道>
下から見るとモノレールのようですが、上から見ると結構広い軌道です。
中央に見えるポイントらしきレールは、切り替えを行っている雰囲気には見えません。
ひょっとして、車両によって軌道が決まっているのかもしれません。
<なぜか場違いなお土産も売っています>
売っているのは、ホームや駅の売店で、180元=2,250円もします。
<430km/hを出すのは午前の1時間45分と午後の2時間45分のみ>
朝夕となぜかお昼も300km/hのスピードダウンです。
<チケットは4種類>
種 類 | 普通席 | 貴賓席 |
ノーマル | 50 | 100 |
航空チケットあり | 40 | 80 |
上海公共交通カード | 40 | *** |
往復 | 40 | 80 |
単位:元(1元=12.5円)
地下鉄だと、この間の料金は6元なので割高ではありますが、リニアとタクシーが同じくらいかなと思います。
航空チケットは搭乗券かeチケットの控えでも可で、その場合は窓口で購入します。
改札の後、空港にあるような手荷物検査を受けてホームへ。
(上海では普通の地下鉄でも手荷物検査があります)
<購入した切符>
eチケットの控えを見せて普通席を40元で購入できました。
大きさはクレジットカード大で、降車駅で自動改札に没収され、繰り返し使用するようです。
<いよいよプラットホームへ>
落下防止ガード付きのとても綺麗なホームです。
<入線してきました>
<ホームにて>
<青色シートは普通席、黄色は貴賓席>
貴賓席は席の間がやたら広いです。スペースは1両の半分しかありません。
<運転席>
よく見ると、運転手は女性です。しかも20~30歳代と若い…。
よく見ると、扇風機が…。
もっと見ると椅子の背もたれのカバーが破れています…。
ちょっぴり不安になります(^_^;)。
<いよいよ最高速度。ちょっぴりドキドキします>
時間は測っていませんが、あっという間に到達します。
掲示板では430km/hとなっていますが、車内のデジタル表示は431km/hまで上がりました。
最高速度を維持するのは1分間前後で、すぐ減速を始めます。
<車窓の動画です>
最後にオチはありません(^_^;)。
減速時ですのでだんだんスピードが落ちてきます。
カーブでは列車がかなり傾くのがわかると思います。
<到着後の上海浦東空港駅>
乗車後の感想はというと…。
結構揺れます。デジカメで速度表示を撮るのに、ぶれなかったのが不思議なくらいです。
スピード感は飛行機の離陸時の滑走よりも早く感じます。
滑走路と違い線路脇にものがいっぱいあるせいかもしれません。
車内の騒音はそうでもありませんが、新幹線よりはウルサイです。
別な日に車で線路脇の道路を走ったのですが、追い越したリニアは飛行機がそばを飛んだのかと思うような相当な騒音でした。
中国製ではなく、ドイツが技術協力とのことです。
たった7分あまりの乗車時間でしたが、地上の乗り物の自己最高速度を更新です。
あっという間でなんだか遊園地のアトラクションのようでした~。
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ちゅたさん、こんばんは。
実は、先月上海にいらしてたんですね!ちょっと吃驚でした~♪
時速400キロ超のリニアモーターカーですか~。
小学生の頃に読んだ本にはたしか「磁石を使って車体を浮かせ磁石の力で走るので、騒音が少なく夢の列車である」とあったのですが、実際にはかなりウルサイのですね。
やっぱり何事も理論どおりにはいかないということでしょうか?
今回は記事に動画が載せてあるのがいいですね~。
お陰さまで、私も同乗させていただいている気分をちょっぴりと味わうことができました。
そういえば、中央新幹線のリニアモーター化という話もありますが、なかなか具体化されませんね。
開業すれば、東京からだと南・北アルプスや八ヶ岳などへのアクセスが格段に良くなりそうですが、反面で騒音問題なども考えねばならなさそうですし、いろいろと難しいですね。
投稿: Newman | 2011年3月 6日 (日) 01時10分
Newmanさん、ありがとうございます。
騒音ですが、車内は問題ないと思いますが、軌道の側道を走っているとジェット機のようでした。
風切り音なのか、メカの音なのかはわかりませんが、沿線では新幹線以上の音と思います。防音壁もありませんでしたが、その分景色は楽しめます。
430km/hが時間制限があるのもそのせいかなあなんて思ったりします。
シロート考えですが、東北新幹線の「はやぶさ」のように先頭車両の形状も改善の余地があるのかもしれません。
また横揺れが大きく感じました。
メカ的な要素にもよると思いますが、騒音と違いメカ的な精度により改善可能かなあと思ったりします。
動画はしょぼくて申し訳ありません。
430km/hの走行は1分前後ですので、写真を撮ったり車窓を見てると急がしてくて…(いいわけです)。
日本の場合は騒音問題は深刻ですので、JRは当然考えているのではないでしょうか…?
投稿: ちゅた | 2011年3月 6日 (日) 20時12分