一円電車
【兵庫県養父市大屋町明延・2010年7月10日】
「一円電車」は当時の乗車料金が1円であったから。
正式名称は「明神電車」といい、明延鉱山と御子畑選鉱場の6kmを運行していたそうです。昭和60年に廃止されました。
<静態保存の客車「くろがね号」>
<「くろがね」号内部>
もちろん木造です。
<「くろがね号」から見た機関車>
<今なお現役で走っている「白金号(機関車)」
…ではなくて、明延振興館にある写真です。
<線路のない踏切跡(現在)>
<鉱山跡>
<予約すれば探検できる>
<インディージョーンズのようなトロッコに乗ることができます>
…てなわけはありません。
「一円電車」の方が有名な感がありますが、明延鉱山の一つの施設としての存在です。しかし鉱山としての方が特徴的だそうです。
とはいいながら、昨年10月に初めて開かれた「ふるさと明延まつり」の中で一円電車が30m走ったそうで、大人気だったとのことです。
今年は昨年よりも距離を伸ばすそうです。(開催は10月24日予定)
明延鉱山は、坑道総延長が550km、垂直距離は1kmで海面より下まで掘っている。
もともと錫(すず)の産出量は全国で9割を占めていたそうですが、円高と価格下落が原因で、多くの鉱量を残しながら昭和62年に閉山。
明延振興館の方のお話では、地球上の埋蔵量は増えないのでまた鉱山復活の可能性もあるとか。
今は、村おこしのためのイベントのようですが、そうなると当然「一円電車」の復活も夢ではないとのことです。
それにしても一度乗ってみたい電車です~。
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おじゃまいたします。私、兵庫県庁の政策室地域振興課で地域を元気にする取り組みを担当している黒田と申します。
今回、兵庫県養父市(合併前は大屋町)にあります「明延」の活動についてご紹介させていただきたく、「一円電車」で検索しヒットしたHP・ブログ等の運営者に連絡させていただいております。
さて、明延はご存じのとおり、古くは奈良の大仏の銅の一部もここから運ばれたと伝えられる明延鉱山を有し、近年では日本一の錫産出量を誇り、まさしく日本の近代化を支えていましたが、社会情勢の変化により有望な鉱脈を残したまま昭和62年に閉山しました。最盛期には4千人を超えた人口も、今では140人を切る状態になっています。
地域の方々は、当時、明延鉱山と選鉱場のあった神子畑間を走っていた明神電車(通称一円電車)を活かしたむらおこしをしようと、4年前から毎秋、レンタルしたバッテリー機関車にトロッコ車両をつないで約30メートルの軌道を走る単発のイベントを開催するなどしてきましたが「自前の機関車で本格運行を」と計画。
昨年8月から機関車購入などに必要な約2千万円を目標に募金活動を始め、9月末時点で約340万円にとどまってはいますが、「募金してくれた人たちの好意に応えたい」と前倒しでバッテリー車を購入、旧鉱山会社の協力を得て社宅跡(約1700平方メートル)の一部を無償で借り、Jの字形全長約70メートルの常設軌道や車庫を設置すべく取り組みを始めました。
来る10月24日(日)の第4回あけのべ一円電車まつりにてお披露目する予定ですのでご紹介するとともに、一円電車の軌道敷設作業、格納庫設置作業のお手伝いをいただくボランティアを募集しておりますので案内させていただきます。
作業日:平成22年10月9日(土)、10日(日)
作業内容:枕木設置、レール敷き、格納庫塗装作業等
詳しくはこちらのブログをご覧いただければ幸いです。(「ふるさと自立計画推進モデル」という兵庫県が展開している事業の情報発信を行っているブログです。)
http://www.hnpo.comsapo.net/weblog/myblog/611?STYPE=1&KEY=1573&LIST=1
私は、地域の活性化ということで昨年度から明延地域に出入りさせていただいていますが、当時のそのままの姿を残す探検坑道を有する鉱山やユニークな一円電車の魅力の虜となり、なによりも素朴なむらの方々に惹かれ、住民自ら地域を元気にしようという取り組みを微力ながらお手伝いさせていただいているところです。
長文失礼いたしました。
投稿: 黒田 | 2010年10月 5日 (火) 22時36分
黒田様
コメント、光栄です。
旧明延鉱山跡は廃坑、歴史、自然、鉄道といろんな楽しみ方があって明延振興館の方のご説明も熱意のあるもので、パワーを感じました。
是非再訪したいと思いますが、今回の連休は行くことが出来ません。
身近の喜びそうな友人に声をかけたました。ひょっとしてお手伝いできる友人もいるかもしれません。ありがとうございました。
投稿: ちゅた | 2010年10月 7日 (木) 22時41分